
「大丈夫ですよ」。
結構使います、このことば。
私自身も使いますし、他人が使うのもよく聞きます。
しかし、本当に意味を考えて使わなくてはまずいな、と思えることがありました。
新幹線の切符を手配していたときのこと。
予約依頼のための用紙には、記入欄が2つありました。
「3つ希望をメモしてきたのですが・・」
というと
「そちらに用紙がありますよ」
と手で示されました。
席を立って用紙を手にとり、
3つめの候補である「電車名、時間」などを埋めていきました。
1枚目と同じ用紙ですから、当然まだ1つ欄が空いています。
私 「この欄は、書かなくていいでしょうか?」
駅の人「大丈夫ですよ~」
私 「大丈夫っていうことは、空欄のままでも
三つ書けばほぼ予約は確定ということですか?」
駅の人「え~っと、空欄もまだご利用いただけますよ」
私 「埋めたほうがいいということですか」
駅の人「取れる率は高まりますね~」
語尾を伸ばして、全部そんな調子なのです。
つまり、いくつ書いても予約が確定ということは、まずありません。
取れないときは、取れない。
だったら、やはり候補はたくさんあるほうがいいに決まっていますね。
しかも「空欄もまだご利用いただける」というのもおかしな言い回しです。
「書き込む」と「空欄を利用する」が
ここでは同じ意味に使われています。
「空欄も記入していただくほうがさらにいいですよ」というほうが
自然ではありませんか?
職業柄なのか、それともその駅だけの言い回しなのか…
解せないやりとりでした。
もし、書かずに出して、やはり取れなかったら私は言うでしょう。
「大丈夫っておっしゃったじゃないですか。
でも取れなかったのですか?」
そしたらきっとこう返事がきます。
「大丈夫っていうのは、
無理して書かなくても大丈夫っていう意味ですよ」
「大丈夫」ーーー
それは「しっかりしている」「あぶなげがない」という意味で使います。
テストではないのですから、「空欄を埋めなくても問題がないか」
そんな意味で尋ねているのではないと、普通分かると思うのです。
しかし、先の回答は明らかにそうした意図でのものでした。
少なくとも、この場合は予約用紙への記入において尋ねているのですから
「なるべく取れる確率を高めたい」意味での「大丈夫」です。
誤解をなくしたい時、「どのように大丈夫なのか」付け加えておくといいでしょう。
尋ねた側はそれで安心します。
「この日は空いていますか」
「はい、空いています。大丈夫です」
「痛くありませんか」
「はい、痛くありません。大丈夫です」
なお先の事例では、申し込み用紙に同書いても確定はないわけです。
全然大丈夫ではないのですから
使うこと自体無理がありますね。
しかし、私の聞き方にも曖昧さがあったと反省しました。
「この欄は、書かなくていいでしょうか?」
と尋ねました。
勝手に「書かなくても席は取れますか」という意味で発していましたが
そんな意図を読み取れると思うのも、甘いのです。
担当者も記入を強制することではないかという考えで
「大丈夫」という回答が戻ってきたのでしょう。
「この欄に書かなくても、第3希望まで書けばたいていは予約がとれますか」
この問いのほうがさらに的確です。
担当者に正確さを求めるなら、
客としてもどのような言い方が適切か、正しく表現すべき。
反省しきりでした。
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