ある日、息子は
ある中学生が「がんばって成績を残します!」
と書いているのを横目で見て、
ボソっと言いました。
「おかしいやろ~、それ。
成績は誰でも残せるやん。
功績を残す、なら分かるよ」
その通り。
「功績=優れた成績」ですからね。
「実績をあげる」でもいいですよ。
「実績」にも「優れた成績」という意味があります。
でも、大人でも
この中学生のこと、言えません。
なぜならよく見かけるからです。
「開始後、1ヵ月で結果を出しました!」
「結果を出せる人になりたいなら、いますぐ取組みましょう」
というようなキャッチコピーを。
有名人がTVで発言する時にも
使っているのを見かけます。
「結果を出す」~これも先にあげたことと同じですね。
「よい結果を出す」という意味と
多々取り違えて使われているようです。
「結果だけなら誰でも残せる」のです。
「よい結果を出す」という意味であれば
「成果をあげる」がよいでしょう。
またその他には、
「どんな結果」かを、ちゃんと伝えるほうがよいでしょう。
「驚くべき結果を出しました」
「予想以上の結果を出しました」
「望み通りの結果を出せる人になりたいなら」
「優れた結果を出せる人になりたいなら」
「すごい結果を出せる人になりたいなら」
「良い結果を出せる人になりたいなら」
というような感じです。
勝ち負けだけじゃありません。
「練習したことを出し切って自分なりに満足できる結果を出しました」
「自分自身納得のいく結果を出せる人になりたいなら」
というのだって、アリでしょう。
形容詞の抜けた「結果を出す」------
あまり気にせず使っていないか、
見直ししてみてくださいね。
冗長なのは考えものですが
形容詞が抜けている状態にはならないよう、
気をつけましょう。
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