おつくりがございます〜百貨店で | ほどよい敬語~「コミュニ敬語」でいこう

ほどよい敬語~「コミュニ敬語」でいこう

プロのライターでも経営者でも間違えることがある敬語。相手を思いやるコミュニケーションツールとして「ほどよい敬語」を使いこなして「デキル人」になっちゃおう。

百貨店で服を買おうといろいろ眺めていると、よく「新語」(私にとっては、ですが)に出会います。

「おつくりがございます」
並んでいるのを手にとってみたら7号だったので、「9号もありますか」と尋ねると「はい、9号もおつくりがございます」
「9号もおつくりがございます」「黒いカラーもおつくりがございます」と「バリエーションがある」ことを示すときに使うようです。
「9号もございます」「黒い色もございます」でよいのではないでしょうか。「刺身」が置いてあるのかと思ってしまいました。まさか。

「この子」
商品を「この子」と呼ぶ店員さん。「我が子のようにかわいい」という擬人化でしょうが、いき過ぎの感。
カットソー+カーディガンのセットを示しながら「この子には、このカーディガンもついてくるんですよ」と言われた私は、思わず「カーディガンは親?」と言いそうになりました。

百貨店は専門店が間借りしている状態なので、専門店の店員様で接客の教育はできないのかもしれません。それでも、顧客にしてみれば「○○百貨店で買い物をしている」という認識です。「不自然な言葉を使わず接客する」一定レベルの教育は必要でしょう。

何と言っても、店員さんは百貨店の顔ですからね。

 

 

■前田めぐる■