はい、回りましょう | ほどよい敬語~「コミュニ敬語」でいこう

ほどよい敬語~「コミュニ敬語」でいこう

プロのライターでも経営者でも間違えることがある敬語。相手を思いやるコミュニケーションツールとして「ほどよい敬語」を使いこなして「デキル人」になっちゃおう。

ガソリンスタンドに給油に行った時のことです。

「いらっしゃいませ~、どれくらい入れときましょう」

「ハイオク満タンでお願いします」

給油が終わり、精算書にサインを。
伝票を確かめながらスタッフさんに

「ありがとうございました!どっちに行かれますか?」と店を出てからの進路を尋ねられました。

後ろを指さしたところ

「あっちですね、はい、ぐる~っと回りましょう」

回りましょう。はい。ぐる~っと回るんですね。ちょっと生徒になった気分。

「回りましょう」と先生のような言い方だったので(Let's、ですよね)出口の案内くらいあるのかな?交差点近くで危ないから誘導してくれるかな?と思いました。
(でも最近はそこまでしてくれるお店は少ない)

しかし、その後は・・・・・・ノー・サポート!放り出されたような印象を受けました。
振り返れば「ありがとうございました」の声もなく、次の車の対応に必死。

この場合、「回りましょう」→「お回りください」に直したとしても「お回り??」とちょっと犬になった気分ですね。

こんな言い方はどうでしょう。「ありがとう」も先にくっつけておくと、顧客はここで放り出されても凹みません。お店は安心して次の顧客の対応をしてよいのです。

「くるっと回っていただいて、あちらの出口からどうぞ。ありがとうございました」