入られますか〜「られる」が生む誤解 | ほどよい敬語~「コミュニ敬語」でいこう

ほどよい敬語~「コミュニ敬語」でいこう

プロのライターでも経営者でも間違えることがある敬語。相手を思いやるコミュニケーションツールとして「ほどよい敬語」を使いこなして「デキル人」になっちゃおう。

clickするとはてなブックマークができます→ このエントリーを含むはてなブックマーク
このブログの目次はこちらです→ 目次

「入られますか」~「られ」が生む誤解

店の入口で店員さんがお客さんを呼び込んでいます。

「さあ~、本日は理由ありセール、大特価市です!
 サイズ外れ品、大きいサイズ、小さいサイズ、満載ですよ~」
とマイクで話したあと、

 
 「あ、そこのお客さんどうぞ、入られますか」

とお誘いとしたらどうでしょう。

「失礼ね!」と怒って去っていかれるかもしれません。

「られる」をつけることで敬語表現にもなりますが、「可能」を表現することにもなります。

この場合、店員さんは
「お店に入店されますか、お入りになりますか」「尊敬」の意味で話したのです。
しかし、お客さんは「サイズが入りますか?大丈夫ですかと「可能」の意味で受け止めたのです。

ここにギャップが生じます。

説明をしたあと「分かられますか」などと確認するのも要注意です。
話し手が敬語表現のつもりでも、聞き手は「可能」の意味で受け止めてしまし
「失礼ね、分かるわよ、それくらい」と思ってしまうのです。

以上を解決するには、「お~になる」の言い方にすることです。

◎→ 「お入りになりますか」
◎→ 「お分かりになりますか」

───ポイント

☆「られる」は「可能」「尊敬」両方の意味があり、受け手により誤解が生じることもあるので「お~になる」の用法を試してみるといい。


 

◆主宰者のHPです> https://www.maedameguru.com

◆主宰者のHPです> https://www.kikikanrikoho.com