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「入られますか」~「られ」が生む誤解
店の入口で店員さんがお客さんを呼び込んでいます。
「さあ~、本日は理由ありセール、大特価市です!
サイズ外れ品、大きいサイズ、小さいサイズ、満載ですよ~」
とマイクで話したあと、
「あ、そこのお客さんどうぞ、入られますか」
とお誘いとしたらどうでしょう。
「失礼ね!」と怒って去っていかれるかもしれません。
「られる」をつけることで敬語表現にもなりますが、「可能」を表現することにもなります。
この場合、店員さんは
「お店に入店されますか、お入りになりますか」と「尊敬」の意味で話したのです。
しかし、お客さんは「サイズが入りますか?大丈夫ですか」と「可能」の意味で受け止めたのです。
ここにギャップが生じます。
説明をしたあと「分かられますか」などと確認するのも要注意です。
話し手が敬語表現のつもりでも、聞き手は「可能」の意味で受け止めてしまし
「失礼ね、分かるわよ、それくらい」と思ってしまうのです。
以上を解決するには、「お~になる」の言い方にすることです。
◎→ 「お入りになりますか」
◎→ 「お分かりになりますか」
───ポイント
☆「られる」は「可能」「尊敬」両方の意味があり、受け手により誤解が生じることもあるので「お~になる」の用法を試してみるといい。
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