「赤ちゃんが泣いてはる」
「猫さんが歩いてきはる」
「お豆さん焚けたえ」
京都ではしょちゅうこんな言い方を耳にします。
「~はる」には尊敬語の性質があり、「先生が来はった」(=先生が来られた)と正しい用法でも使われます、身内にも目下にもそして動物にも使われています。
「お豆さん」にいたっては、他府県の人から見たら、何と摩訶不思議な京都弁に映ることかと思います。
敬語の用法うんぬんをとやかく言うものでもないとさえ感じるほどです。
京都弁に限らず、方言には往々にしてこうした独自の語感があることは否めないでしょう。
身内でも敬語を使う「身内敬語」など、その地方ならではの慣習や人間関係も左右してきます。
プライベートでは身内敬語や不可思議な表現を方言で話していても、仕事上できちんと敬意を表現する共通語を話せるのであれば大きな問題は生じないでしょう。
例えば学校宛てにある先生に親が電話をして「あら、いはらへんわ。川口先生、今いはったんやけどねえ」と答えたとしてもとがめ立てられることもありません。
学校では特に「どこまでが身内か」は区別しにくく、同僚の教師を先生と呼び、児童の親に対してもそのように答えるのは、そう不自然なことではありません。
これを「川口は席を外しております。今おりましたが…」と答えるのも同様に正しいことではあります。
方言による身内敬語は、標準語と上手く使い分けることで、かえって、親近感が持てるというものでしょう。目上か目下か、二者択一の標準語では表現しきれない微妙な場面で、しなやかに使い分けができるといいでしょう。そうなれば「言葉の達人」というより「コミュニケーションの達人」と言えるのかもしれませんね。
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