これをお嬢様に差し上げてください | ほどよい敬語~その敬語、盛りすぎです!

ほどよい敬語~その敬語、盛りすぎです!

プロのライターでも経営者でも間違えることがある敬語。相手を思いやるコミュニケーションツールとして「ほどよい敬語」を使いこなして「デキル人」になっちゃおう。

「これをお嬢様に差し上げてください」

お客様のお嬢様へのおみやげということで、「与える」の謙譲語、「差し上げる」を使っています。
「差し上げる」は「あげる」より敬意の度合いが強く、「献上する」と同位です。つまり、深い敬意を示していますが、これでは「対面しているお客様」への敬意が抜け落ちてしまっています。
さらに、自分とお客様どちらもが同じ立場で、お嬢様を敬うことになってしまいます。

以下のように言い換えるのがいいでしょう。

→◯「これをお嬢様にどうぞ」
→◯「これをお嬢様にお手渡し願えませんでしょうか」

また、品物がお菓子などで「一緒に食べてください」という意味で使うのなら

→◯「お嬢様とご一緒にお召し上がりください」

もちろん、会話とは動作が付随するもの。単独で言葉が歩くことはありませんから、差し出して次の言葉を添えても意図は伝わるでしょう。

→◯「これ、お嬢様にきっとお似合いと存じます」
→◯「お嬢様にこれをお気に召していただけるとうれしいのですが」


───ポイント

☆「これをお嬢様に差し上げてください」は自分とお客様両方が、お客様のお嬢様に献上する意味となり、間違った表現です。「これをお嬢様にどうぞ」「お手渡し願えませんでしょうか」「お嬢様とご一緒にお召し上がりください」などと言い換えましょう。


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