報道の言葉 | ほどよい敬語~その敬語、盛りすぎです!

ほどよい敬語~その敬語、盛りすぎです!

プロのライターでも経営者でも間違えることがある敬語。相手を思いやるコミュニケーションツールとして「ほどよい敬語」を使いこなして「デキル人」になっちゃおう。

「状況は刻一刻と変わっている感じです」

天気でも、政局でも、報道では、レポーターがよくこうした言い方をしています。

日本語として間違ってはいませんが、「状況は刻一刻と変わっています」でも意味は通じます。報道番組であれば、むしろそのほうが明解です
この程度の軽い言い切りに「変わっていないじゃないか」とクレームをつける視聴者もいないはずです。

コミュニケーションで相手を傷つけないように、また自分が非難されることをさけるようにと考えるせいでしょうか。日本全体において、あいまいで婉曲的な言い方を好む傾向が近年一層強まっています

しかし、事実を伝える番組であまりやんわりとした言い方ばかりを心がけるのはどうでしょう。

この記事でも、冒頭からここまでの文章の語尾(太字)を
「意味は通じる感じです」
「明解な感じです」
「強まっている感じです」
と書くと信頼度が低い印象を受けるはずです。

レポーターやキャスターなど話す職業の人は「この言葉はなるべく使わない」と決めて話すように心がけると、ガラリと印象が変わることでしょう。
それほど、話し言葉はその人の印象を大きく左右するものなのです。

さらに言えば、番組全体で、大まかな目安をつくるのもいいかもしれません。
表現の自由もあり、あまり上から押さえつけるようなルールづくりも疑問があります。
しかし「このほうが明解である」「このほうがやわらかく受け止められる」「このほうが信頼が置ける」などある程度の事例をあげてガイドラインをつくるのも番組のイメージをつくるうえで、役立つのではないでしょうか。



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