「治療しないと治りませんからね」
小さな子供の通院で付き添う母親に対して医師が述べた言葉です。
「治療しないと治らない」。事実を述べていますが、否定形で言われているために、患者の側は突き放された感じがします。
特に、小さな子供を連れた母親は、子供の病気に対して必要以上に責任を感じ、神経質になっている場合も多いため、通院がおっくうになります。
治療も大切ですが、その前に「医療のプロとして患者に安心を与える」ことが大切です。
小さな子供でも、立派な1人の患者です。
子供に対して目線を合わせて、話しかけましょう。
共感そして、肯定語という順序です。
「泣きたいねえ。痛いねえ。治療して治そうね。大丈夫。
先生といっしょにがんばろう」
こう言われると子供は、病気が敵で、医師は味方だと考えるようになります。
信頼し、安心します。
そして、その子供を膝に抱えている母親も同じように安心します。
泣かずにいられるようになったら「お、えらいね。病気も逃げて行くよ」とほめてあげましょう。
患者には、共感し、肯定語で話すこと。ぜひ心がけたいものです。
──────ポイント
☆患者には否定の表現より、肯定の表現で。
小さな子供にも、目線を合わせて話してあげましょう。