あんだってこにょ

アースラとムーアの口癖からスタートするRecollection_No.5/ムーア編のあとがき第二回目キラキラ

今回は彼女の十代半ば頃の回想録第二章となった「ジェイソン・ウーからのクエスト編」について述べていきましょう。



~その名前はあんまんの宿敵「肉まん君参上!!」

ムーアはアポロンに狩猟稽古をつけてもらう一方で、王都で行われる「内」のロイヤルスクールと「外」のオーロラ学園による親睦会に参加することになります。

Recollection No.5_66の回では、久しぶりに朝早く外街に現れた彼女を見て驚愕する厩舎アイルーのリアクションや「リボン付きのファンゴ(二つ名)」ことイノみゃんが達成した(当時の)自己記録にも関心をみせないことから、彼女が不登校であったことが窺え、そのファッションや「いかがわしいタバコ」を堂々と吸ってみせたりするなど、所謂お年頃なエモい反抗期時代?であることも見て取れます。

ここでムーアは当時、王都を騒がせていた義賊の話題が見出しとなっていた新聞を目にし、吐き捨てるように自身のあんまんイデオロギーを語るのですが、それもそのはず、その義賊の名前こそあんまんの宿敵「肉まん君」だったのです。そしてこの肉まん君(正確にはチーム肉まん君)が第二章においての「もう一方の主役」でありました。


~あたモン世界観におけるヴェルド様式

親睦会は、かつてジーナがウー家を監視していたアーチ型の回廊と繋がっている礼拝堂で行われ、以後もこの場所はしばしば登場します。Recollection編は主に白雪神殿(ヒンメルン)と王都ヴェルド(西シュレイド)が舞台となっている為、「おなじみのロケーション」を注釈により、一人称視点でのヴィジュアルイメージを定着づけるよう意識しました。

また余談になりますが、あたモン世界観におけるヴェルド様式とはゴシックベースなロココ&バロックをイメージしており、ファッションや建築物もそれらに多大なインスピレーションを受けています(ロイヤルスクールの学生服は英国スクールの制服から)。作者の誤字脱字誤謬だらけの稚拙な修飾語で、なんとかこれらのロケーションをモンハン風に織り交ぜながら読者様様にはお勝手ながらに想像していただきたく願います・・。あしからずお願い


~シオンとニッキー

この親睦会ではムーア達と同じく成長した姿のミミ&ゾゾも登場し、また何かとちいちゃい頃からムーアに対抗意識を燃やしているミミの台詞から、パクとクロイは時の経過と共に学園を卒業してしまったことも分かります。そして相変わらずのお貴族スタイルなポレット先生も・・。

ここで満を持して登場してきたのは、あのヴィルヘルムもその会話から一目置いている存在であり、何よりキンババの初恋の人であるシオン・プラウズでした。またまた余談ですが、シオンの容姿&メイクは注釈からも分かるように、おもいっきしオルチャン&フンニョを参考にしており、王都モード(いい子ちゃん属性)の時はオルチャン、外街での職人モード(シーフ属性)の時はフンニョなイメージとなんとなく使い分けました。

そしてセクシーなブルーアイが特徴的なニッキーことニックマン・ヴァイデンフェラーも登場し、二人はムーア達とさも初対面であるかのような仕草を演じてみせます(彼女やニッキーの詳細データは近々公開予定のBIOGRAPHYにて)。

その後の会話からもムーア達とシオン&ニッキーは知己の仲であり、今回のRecollection編では描かれなかったムーアの子供時代に出逢っていたことが分かります。またヴィルヘルムの言及から、どうやら初めて五人がエンカウントしたのはキャッスルのモール内であったことも判明し、どうやらシオンは苦い思い出があるようです。Recollection No.5_82参照

シオンとニッキーはムーアがヒンメルンに住んでいることも知っていることから、ヴィルヘルムとキンババがクリスマスに神殿を訪れたように、彼女とニッキーもまた子供時代に招かれた可能性もあります。これらを踏まえて、やっぱり子供時代の回想録に未練が残る作者なのでした・・。余力あれば、そういった回想録は、お正月SPなんかで紹介できたらなぁ・・とは思いますが、いつのことになるやら・・。なるやらですショボーン

ニッキーからシオンと彼が義賊「肉まん君」の正体であることを聞かされたムーアは、退屈で鬱屈した年頃ならではの興味本位からジェイソン・ウーの屋敷に忍び込むクエストを引き受けることになり、第二章は「五人組」となって行動を共にするシーンが増えていきます。個人的にはチームの会議があるたびにムーアが率先してお誕生日席を陣取っている姿が(視覚的に)好きです。

またニッキーとシオンの存在は当時の王都の階級社会の現状、都内での差別、歴史を顧みる上で重要な役割を担っており、また二人に共通する家庭内の問題も明らかにされていきます。少女ムーアはそんな二人の悩みを自身に照らし合わせながら、出生のルーツを探っていくのでした。


~ジェイソン・ウーからのクエスト

キャロルムーアとその仲間達がクエストを通じてそれぞれの道を歩んでいく。それがティーン前半時代を描く第二章のテーマでした。

つまりそれは後々の別れを意味しているのですが、ムーアにとって最も大切だったのは両親の手がかりを知ることでした。

ウー家の屋敷に忍び込むことに成功したムーアとニッキーを待っていたのはベックフォード演じるジェイソン・ウーだったのですが、そこに到達するまでのドタバタ劇な演出はやはりホラー映画や脱出系ゲームの影響からでしょうか。ここでは「全身コンガシリーズのガンナー装備(真っ赤な鉄仮面でお馴染みの)」をフル装備した見るからにアナーキーな太っちょレスラー体型の男、ゴルゾンが追跡者として登場します。彼に対し、ムーアはさんざん抵抗してみせた挙げ句、彼の盾を捨てた二刀流(右手には硬質なカンタロス素材を加工した黒いランス(ダークネスか?)を、左手には槍先にアクアマリンな水竜のヒレをふんだんに使った丸刃が装飾されたランス(レクイエムスピア或いはMHPのナイトメアか?))によって、「ぶすっ!パかぁ~~~~ん」(まず麻痺槍で腹部を突かれ、続いて丸刃(睡眠付加)で頭をひっぱたかれてブラックアウト)と「麻痺&睡眠効果」を同時に受け、あっけなく一乙してしまいます(笑)

ジェイソン・ウーとして登場した男の人物名は最初からベックフォードと表記することで、彼がマモーナス編の回想録からここまで長きに渡って影武者を演じてきたことがひと目で分かるように配慮しました。

ジーナの予見通り、ベックフォードは純真の内に秘めた心の闇を覚醒させ、「本当のウー家当主」となってムーア達の前に登場します。とはいっても姿は見せず、「例の監視部屋」を通して声だけで彼女達と会話を交わしていき、彼女の素性を知った上でその内容を小出しにムーアの関心を自身に向けさせていきます。そして彼はムーアとニッキーに王宮内で結束力を高めている反ウー家の一派を影から扇動している元凶を探し出すというクエストを依頼し、二人はそれを承諾するのでした。

またこの当時のムーアは素行の悪さや思春期ならではの不安定な感情からルチアとの関係も良くなく、次第に二人の間に亀裂が生じていきます。

ムーアはベックフォードからのサブクエストを通じて、ゴルゾンとも知らずのうちに親しくなっていき、いつの間にか彼を友人として認識するようになっていました。また病気を患っていたアニャニャ・カーン二世とも対面し、彼から自身のルーツに纏わる重大なキーワードを受け、そして彼の超常的な最期を見届けるのでした。役目を終えた二世もまたベックフォード同様、「彼女」の手によって召される結果になったのでしょうか・・。そして話は二章最大の難関となる王宮潜入クエストへと移っていきます。


~シルトン丘陵の誓い

このシルトン丘陵とは無印シリーズにおいてココット村から最初に赴くことになる狩猟フィールド「森丘(無印&無印Pでは「森と丘」)」の東部に位置する地名(ゲーム内で説明すると、BCから出てすぐのエリア1及びそこから川を挟んで見えるエリアでしょうか)のことであり、西部の「温厚な心」という意味を持つシルクォーレの森と合わせて森と丘、世界観ではアルコリス地方と呼ばれています(以上、出典、参考はハンター大全復刻版より)。

余談ですが、この森丘ではBCからエリア1に入ると短いBGMが流れる「伝統的な演出」があり、無印シリーズ、ドス、MHP2~G間にモンスターハンターとなった当時のプレイヤーにとって非常に印象深いフィールドであると個人的には思っています。

更に余談として、クロスでリメイクされた森丘は、海外版「Monster Hunter Generations(こっちでいうクロス、ちなみにXXはMonster Hunter Generations Ultimate)」にて「Verdant Hills」と呼ばれています。

Verdant:新緑の、緑におおわれた、
Verdant Hills:緑したたる山々

といった解釈でしょうか。というわけで閑話休題。


王宮に向かう前、ムーアはアポロンと共にこのシルトン丘陵で穏やかな時間を共に過ごしていました。そこで二人は「人類とモンスターの共存世界」についてお互いの意見を述べ合い、彼らの両親もまた種族を超越した崇高な意識=生命を共感し合っていたことを悟り、その意志を受け継いだ自分達二人が新たな時代を築き上げる先駆者となる為、アポロンはここにシルトン丘陵の誓いをたてます。またここでアポロンが希望していた「モンスター用の薬」というものは、現代編のユクモにおいてロージーが実現し、時を経てアポロンの願いが叶うこととなります。

この会話の後、ムーアはアポロンに王宮脱出の手助けをして欲しいとクエスト依頼するのですが、これが後の悲劇に繋がってしまうとは、この時まだ若かった二人には想像することができませんでした。


ニャんて今回のあとがきはここまで。

あとがきにしては長すぎるニャんてイイッこニャしもぐもぐ

というわけでまた続きは次回にて....




みんなの激アツ一票でしっかり応援してほしいミャオ♪チュー

★次回の「Recollection編あとがき~PART6」は10/7(木)0時更新予定だミャ★


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