ん~~~~~~~~~~っ
(と青空を見上げながら豪快な伸びをかましている一人称視点)


チャッ(猫型の懐中時計を開き、時刻(AM7:40頃)を確認する。また視界の背景に広がる雑多な人混み行き交う外街特有の町並みから察するに一番街であることも窺える)


ゴッゴッゴッゴッ(視線を下げると「リボン付きのファンゴ(二つ名)」が、その両牙の間に視点の主の太ももを挟み込みながら、その愛らしい豚鼻を擦りつけてきている)


ムーア「え?昔だったら、記録更新だって、大喜びしてるだろうって?もう忘れちゃったよ」しょりしょりっ(と優しく愛ファンゴの黒い鬣をなでてやる)

厩舎アイルー「あニャ~~!!こりゃ珍しいこともあるもんだニャ~て」へっこへっこ(とぽっこりパンツタイプの作業着(つなぎ)を装着したアイルーがもちろん猫背で馬小屋方面から歩いてくる)

ムーア「天気のせいかも。バカみたいに晴れてて最高な気分だったからね。けどこれから最低の気分になってくるけど」はぁ~~

厩舎アイルー「久しぶりに登校する気になったニャ?ほれ、食うか?」んゴッ!(とファンゴに手持ちのりんごを差し出すやいなや、それを吸引するように丸呑みしちゃう元気なイノみゃん)

ムーア「親睦会なんだって。クソロイヤルスクールの坊っちゃん嬢ちゃん共と」ふぁ~~~あ

厩舎アイルー「ほほぉ~。そりゃいいことだニャ。今のうちから・・」

ムーア「階級を超えた交流を図ることで、多元的な価値観を尊重し合いながら、文化的多様性の重要性を認識させ、帰属意識を芽生えさせることが目的。ポレット先生ならそう言うわね」やれやれ

厩舎アイルー「・・・・・・・・・・・」(ただでさえ丸い目をさらにまあるくしてこちらを見ている)

ムーア「なに?」

厩舎アイルー「ムーアは昔から賢い子ニャ。胸張って行ってくるニャ。もし馬鹿にする奴がいたら、おじニャンが行ってひっぱたいてやるニャ」シャアアアアアア

ムーア「フフッ。ありがとう。って、そんなの読んでるんだ」(と、厩舎アイルーのぽっこりお腹の「前ポケット」に丸まって突き刺さっているタブロイド紙を見る)

厩舎アイルー「これニャ?王都の大衆紙ニャよ。中(王都)に出入りを許されているドンドルマの行商人から貰ったニャ」ほれ(とそれを手渡す)

ムーア「へぇ・・・・・」ぺらっ(広げた一面には以下の見出しが)



肉まん君参上!!
今度のターゲットはギュスターヴ・ロン!!




ムーア「ざまぁ・・・って、たったの1万ゼニー?」がっくし

厩舎アイルー「財布ごと盗まれたそうニャ。それもいつ、どこで「やられたか」さっぱりわからんてニャ」

ムーア「(以下、新聞を読みながら)盗まれたお金は再び外街に・・・噂では二番街のレストランに「寄付」されたとのこと・・・・って、良かったじゃない。これで雨漏りも直せるってわけね。それにしても神経質の塊相手に・・・・よっぽど隠密スキルに長けた奴みたいね、こいつ」ポサッDASH!(と興味なさげに新聞を「もとのポケット」に突き刺す)

厩舎アイルー「ニャハハハハ。名前が嫌いニャんだろ?」

ムーア「その名前はあんまんの宿敵よ?「まんの中身は餡のみ」。これがあたちの信条。ネーミングセンス最悪。それにあそこのレストラン、最近、あんまんより、それの方が売れてるっていうじゃない?愛肉家なのよ、そいつもきっと」ブッアセアセ(と宿敵を吐き捨てるようにツバを)

厩舎アイルー「ムーアにとっては忌まわしき義賊ってわけかニャ」ニャハハハハ(ぽっこりお腹を掻きむしりながら)

ムーア「おじさんのところにもサンタが来るといいわね。あ、今月の「お預かり賃」は、もう貰ったでしょ?」

厩舎アイルー「うんニャ。ルチアも相変わらず元気そうでニャによりニャ」

ムーア「もうババアなんだから、買い出しならあたちがやるって言ってやってるのに全然信用してくれないのよ?マジ最悪」スッ・・(おもむろに例のタバコを取り出し、それを口に咥える)

厩舎アイルー「親睦会では控えるニャよ?」ほれ(ぽっこりお腹の前ポケットから一本のマッチを取り出し、それをくれる)

ムーア「なるべくね。ストレス溜まったらわかんニャいけど」シュボッ(極細ブラックコットンスキニーの片脚を上げ、ゴシックメタルなシルバー装飾付きのゴツメな革製黒ブーツのソールにマッチを擦って着火させる)

厩舎アイルー「見てみたいもんだニャ。あちらさんがムーア達に会って「カルチャーショック」を受けるのをニャ」ニャしししししし(両手を口にあててわろうている)

ムーア「せいぜい見出しにニャらニャいようにするわ」ふかぁ~~~~~






Recollection No.5_66






ザワザワザワザワザワ・・(石造りの壮麗な礼拝堂の中(空間を広々と見せるリブヴォールト天井、水平方向に続くアーチをそれぞれ壁体に埋め込まれた螺旋状の柱が支えており、その正面に見える質素な主祭壇の奥には壁面いっぱいの巨大なアーチ型のモザイクステンドグラスが設置されている。また本堂の中には特別、一神教を思わせる偶像はなく、美しいステンドグラスも同様に様々な多角形からなるシンプルな幾何学模様で彩られている)を隈なく見渡しているオーロラスクールの生徒たちと共にその景観を「さも興味なさげに」見回している)

キンババ「見事なシュレイド様式だね・・・滅多に見れるもんじゃないから、目に焼き付けておかきゃ」きょろきょろ(している彼の奥では、まだちいちゃい生徒たちを引率しているポレット先生の姿(若干老けたものの相変わらずの「お貴族スタイル」は健在である)

ヴィルヘルム「お供え物でもくすねて帰るか」(と、いつも通りの「山賊スタイル」で腕を組みながら物色している)

キンババ「君だけにバチが当たるならどうぞ。それから、あの変なドクロはここでは出さない方がいいからね」なんでだよ(とヴィルヘルム)

??「ちょっと!ブリーチ女!」

ムーア「はぁい?」くるっと

ミミ「今日は問題を起こさないでよね?」(と、すっかり大きくなった色白ブロンドサラサラロングの少女(本日は清楚なシンプル半袖ホワイトワンピースを着用)がむくれっ面全開で注意かましてくる)

ムーア「あんたこそ、「ちっさいの」の面倒をしっかり見てなさいな」

ミミ「パクやクロイがいた頃は、さんざん面倒みてもらってくせに。自分がリーダーになろうって気はないわけ?」こら、走っちゃだめよ!(と、近くを走り回るちびっこ生徒に注意かます)

ムーア「あるわよ。狩猟団のならね。学園のは勘弁」ふぁ~~~あ

ミミ「最近、噂の義賊って、まさかあんたじゃないわよね?」キッ

ムーア「まさかよ。あたちだったら、あんなクソみたいな名前を名乗らないし」

ミミ「とにかく、大人しくしてて。ちょっと!ゾゾ!あっちの子をお願いアセアセ」(と、遠くに行っちゃってる子供の面倒をみるよう、これまたすっかりおにいさんになってしまった双子の兄妹(色白ブロンドサラサラセンター分け&シンプルチュニック&タイツ)に声を掛けながらその場を去っていく)

ヴィルヘルム「だってよ。ああ言いながらも、お前に期待してんだよ」

ムーア「あたちよりあの子の方が向いてるわよ。そんなことより遅いわね・・」


ギィ・・・(アーチ状の大きいドアが開かれ、外からぞろぞろとロイヤルスクールの生徒たち(魔法使いのような紺色フード付きロングコートに身を包み、首元はシャツ&タイ、下半身はブラックタイツを穿き、その上から高貴な印象を放つグレーのソックスを着用、靴はテカテカ黒革靴で固めた)が中に入ってくる)


ヴィルヘルム「えっらそうな格好しやがって」あんたもね

キンババ「それにしてもあんまり多くないね」(彼の言う通り、「向こう側」は10数名といったところだろうか。半分は興味本位で来たと思われる幼い生徒が占めている)

ムーア「ふぅ~~~ん・・・・」やぁ、マルチーヌ・・(と、ポレット先生に話しかける王都の教員らしき男性もまた、生徒同様、ロングコートに身を包み、紳士的な印象を抱かせる)


じろじろ・・(と、こちらを興味津々に見てくるロイヤルスクールの生徒達)


ヴィルヘルム「ケッ。汚物を見るような目で見てやがる」あんたが珍しいんだよ

??「さ、みんな。ご挨拶をして」(と、向こう側の生徒の奥から、ソーシャライトな威厳と気品を醸し出す東方風シースルーバングにどこか愁いを醸し出すアンニュイ感+素顔を生かした清楚系メイク(黒髪&真っ赤なリップ、透明感抜群なオレンジチークに自然なセパレートまつげ+アイメイクはタレ目がちに(元がタレ目なのでより強調されて見える)の色白艶顔水光肌女子(瞳はまるでカラコンのような澄んだブラックアイ)が一同を促している)

キンババ「嗚呼・・」(隣を見ると目がハートになった彼が)


ツカツカツカツカ(表情ひとつ変えず、慎ましくこちらに近寄ってくる王都の清楚系女子)


??「はじめまして。オーロラスクールの皆様」へこり(深々とお辞儀をしてくる)

ヴィルヘルム「よぉ・・・」


ギロッ(と、お辞儀をしたまま顔だけ少し上げ、鬼の形相でヴィルヘルムを睨みつける清楚系?女子)


ヴィルヘルム「うっ・・タラー

ムーア「まったく・・・・よろしくね、ええと・・」

??「シオン・プラウズと申します」にこっ(打って変わってキュートな笑顔でご挨拶。隣からは引き続き「嗚呼・・・」と甲高いため息を漏らしているキンババの思慕のため息もまた...)


To Be Continued






★次回ストーリーモードは5/25(月)0時更新予定です★