ガヤガヤわにゃわにゃ・・えっへえっへ・・
(相変わらず盛況なレインボードラゴンキャッスルのストマックモール(巨大なドーム型建築物内に展開されたエンクローズドモール)の今にも落ちてきそうな丸天井(石材、煉瓦、木材、モルタルなどが混在した、ザ・無計画増築法な)を見上げている)


ぴちょり・・タラー(見上げる天井から水滴が落ちてくる)


ムーア「あ・・・・・・・」(それを目で追いながら顔を下げて(視界が天井から下に移行する道中、水滴に焦点が合っている向こう側の景色にモール内で買い物をしている雑多な人混みもまた映っている)いくと...)


ぽちょりアセアセ(木製テーブル上に置かれた、同じく木製のまあるいサラダボウル(具は葉っぱ系ばっかりで何故か水浸し)の中にホールインワンする)


キンババ「あ~~~んハッまた入ったムカムカ」(視点の主から見て左側の席に着席している「今まさにそれを食べてる最中の人」がフォーク片手に怒ってる)

シオン「これで35回目。サラダスープになる前になんとかしてあげれば?」(キンババの隣(視点の主から見て奥側)に姿勢良く座っている今日もオシャレローグスタイルな彼女)

ヴィルヘルム「ここの伝統だ。いっくら「上から重ねて」みても、漏ってきやがる。だからとっくにあきらめたんだ」がじっハッ(左側に首を向けると、やや焦げ肉気味のそれにかじりつく今日も山賊ボーイな彼の姿が。その奥にはこちらもクールローグスタイルなニッキーの姿が)

ムーア「ニッキーのうちに頼んで修繕してもらえば?」(そう言う視点主の席の配置からみて、今日も彼女がお誕生日席に座っていることが分かり、同時に今いる場所が「龍腸」につながる例の中華風料理店のテラス席であることも窺える)

ニッキー「強欲なうちの親父の協力を得たければ、それ相応のゼニーが必要だな」フン(と手持ちの木製ジョッキを飲み干す)

ヴィルヘルム「腹部だけ直してもカッコ悪ぃしな。やるなら総取っ替えだな」がじっハッ

キンババ「鋼鉄龍の城かぁ・・・ファンタジーではあるけどね。悪役が住むには最適かも」ぐちゃり(フォークで水浸しになったボウル内の「べちゃべちゃおサラダ」をぶっ刺して口に放り込む)

ムーア「シオン、何にも注文してないけど?」(テーブルで肘をつきながら人混みを観察しているアンニュイな彼女に問いかける)

シオン「ああ・・・食べてきたから」(そのままそっぽを向きながら心無い返答)

ニッキー「この前の「唐揚げ」がトラウマになったらしい」こそっ(それを小耳に挟んであからさまにムッとするシオン)

ヴィルヘルム「ガハハハハハ。ようやく「こっちの飯」にも慣れてきたところだったのにな。思い出すぜ。お前らが初めてモールを見物しに来た時をな。あん時も確か・・」

シオン「その話はやめて。(視点の主を見ながら)あなただって、何も頼んでないじゃない?いつもはあやしげなこんがり肉に喰らいついているのに」

ムーア「うん・・・まぁね・・」もじもじ

キンババ「そういえば風呂敷を持ってきてたみたいだけど・・あれがお昼かい?」

ムーア「え・・まぁね・・・」もじもじ

ヴィルヘルム「お!吾郎さんとおトキさんの手作り弁当か!?懐かしいなぁ~」

ムーア「うん・・・じゃ・・・あたちもランチにしよう・・」こそっ(と、膝下より唐草肉球柄の風呂敷に包まれた円形の物体をテーブルに乗せる)

キンババ「わぁ~。昔を思い出すな~。君がそれを大切に両手で抱え込みながら登校していた頃を」パサリ・・(視点の主が風呂敷を取り去ると、それはそれは美しい和蒸籠の姿が)

シオン「あんまん?いいじゃない」

ムーア「フフ・・そうね」パカリ・・(と慎重に上蓋を開けると...)


モワモワモワモワモワ・・・
(それはそれはできたてホヤホヤと言わんばかりの神々しい蒸気をたてた「赤斑点入り」のみっつの神様(あんまん)の姿が)


ムーア「フフッ」(自然とほくそ笑んでしまったようだ)

シオン「わぁ・・美味しそう・・」(身を乗り出して覗き込んでいる。そんな彼女を近くにあからさまにドギマギしているキンババの姿もまた..)

ムーア「ひとつ食べる?」

シオン「え・・でも、それじゃあ足りないんじゃない?」

ムーア「うううん。一個でかなりのエネルギーと必須アミノ酸をゲットできるからね。それにあたちはいつも食べてるから」はい(と蒸籠を差し出す)

シオン「そう・・・ありがたくいただくわ」

ムーア「あっちぃからね」

シオン「わかってる。「ふうふうしながら」でしょ?クリスマスパーティーのときに、何回も注意されたもの」クスッ

ムーア「覚えてたんだ。そうそう。どうぞどうぞ」(蒸籠の中に両手を慎重に伸ばしていくシオン)

シオン「あつっアセアセ」ふうふう(しながら、まるで赤子を抱き寄せるかのように丁寧にあんまんを両手ですくいあげる)

キンババ「火傷しないようにね」ふうふう(しながら頷くシオンは口元にあんまんを寄せていく)

シオン「ハフハフアセアセ」はむっとなDASH!

ニッキー「どう?久々の味は?」

ムーア「あせんなさんな。一口目は皮(がわ)を堪能するのが「あんまんの心意気」ってものよ」へぇ~~~(とニッキー)

シオン「・・うん・・・・フワフワで・・蒸し加減が絶妙・・・・噛めば噛むほど甘みの味わいも出てくる・・」はむはむ

ムーア「上出来よ。それじゃあ「肝心の具」もご堪能あれ。っと、わかってるとは思うけど、二口目は「歯でいかない」ようにね」

ニッキー「どうしてだい?」

ムーア「熱さで歯の神経に触れる「おそれ」があるからよ。だから十分に警戒した後、「唇でいく」のが筋なのよ」へぇ~~~(とニッキー)

シオン「ハフハフアセアセ」あむっとな(と甘噛するように)

ニッキー「・・・・どうだい?」ごくり・・

ムーア「だからあせんなさんなっての。今シオンはある意味、口の中にマグマを入れているようなもんなのよ?そこからがあんまんとの「本当の戦い」なんだから・・」へぇ~~~(とニッキー)

シオン「美味しい!!」(口のまわりをアンコだらけにしながら)

ムーア「それみたことか」フッ(再びほくそ笑む向こう側では、目をキッラキラさせたシオンが我を忘れてあんまんにかじりついていく)






Recollection No.5_82






あはははははは(と、笑顔な食卓の中、指についたこし餡をしゃぶるように吸い取る視点の主)

ニッキー「で、肝心の作戦だが」コロッ(と笑顔から一転、大真面目な顔つきで)

シオン「なによ突然タラー」(ハンケチで口のまわりを拭きながら)

ニッキー「今日は楽しいランチをしにきたんじゃないんだぞ?クエストの作戦会議をしにきたんだ」

ヴィルヘルム「それもジェイソン・ウーのな」げふぅ~~~DASH!

キンババ「くさっアセアセそこが一番の問題だよ。彼の期待に応えないと。みんなでこうしてランチできるのも時間の問題かも・・」(鼻をつまみながら半べそかいて)

シオン「もう、ネガティブなんだから。そうならないように、みんなで知恵を絞るのよ」はぁ~~い♪(と一転ポジティブバカなキンババ少年)

ムーア「あんたのうち(バールボーン)は使えないの?」


ちらっ(と、モールを見回すと、相変わらず「骨骨しい」アクセサリーを全身に付けた無骨なボゲラス(もちろんスキンヘッド&裸に黒革のベスト&サスペンダー&タイトなブラックレザーパンツも変わらず。見た目的に少しだけ老けた様子)が、モール内の隅で人混みを鋭い目つきで監視している)


ヴィルヘルム「諜報活動なら頼めるとは思うが、犯人側にバレた時が問題だ」

ニッキー「バールボーン家と王宮との間で培ってきた均衡を壊しかねないってことか・・」まぁな(とヴィルヘルム)

シオン「いいのよ、あなたは下りても」

ヴィルヘルム「バカ言え。こんなおもしれぇこと滅多にねぇんだ。犯人側に俺のことがバレなきゃ問題ねぇ」げふぅ~~~DASH!

キンババ「くさっアセアセじゃあ、どうやってその犯人を割り出すのさ?」(鼻をつまみながら)

ヴィルヘルム「しらん」


う~~~~~~~~~~ん・・・
(と頭を抱える一同)


ムーア「なにかヒントが欲しい感じだけど・・・・」


ガヤガヤガヤガヤ・・・・


ムーア「ん?」


ズンガズンガズンガズンガDASH!
(と、例の赤鉄仮面男が人混みをそのレスラー体型な「胸板」で弾き飛ばしながら一直線にこちらに向かって歩いてくる)


シオン「良かったわね。ヒントが向こうからきたみたい」

ゴルゾン「ン~~~~~~~」フ~~フ~~DASH!(鼻息荒くテーブルの横(シオン達の後ろ側)に立ち止まる)

ムーア「よく分かったわね。それとも外街中、探し回ってたとか?」

ゴルゾン「・・・・・・・・・・・・・」こくり(赤鉄仮面越しに中の人の汗だく加減が見て取れる)

ムーア「ご苦労さま」へこり


ポキリポキリ・・(と、同じくレスラー体型なボゲラスが、こちらの異変に気づき、見るからにアナーキーな格好をした「ボーンシリーズな部下数名」を引き連れながら、こちらに歩いてくる)


ヴィルヘルム「・・・・・・・・・・・・」スッ(「問題ない、下がれ」的なジェスチャーを送る)


・・・・・・・・ゾロゾロゾロ・・・
(少し心配そうな顔をしながらも了解したボゲラス達が再び人混みに紛れながら散開していく)


ムーア「むぅ・・「夢の対決」も見てみたかったけど・・」確かに・・(とキンババ)

シオン「それで?今日は喧嘩してないけど」(と、こちらに目配せしてくる)

ゴルゾン「アーアー」スッ・・(スパイク状になった左肩パッドの中から一通の手紙を出す)

ムーア「もっとしまえる所あるだろうよタラー」どれ・・(と、手紙を受け取り、内容を拝借する)



背景 今日は生憎の雨模様だが、努力家の君たちは足元が悪いことなど関係なく奔走している頃だろうか。ひとつ気分転換にサブクエストを受けてほしい。四番街のアンティークショップ、NyaNya堂を知っているだろうか?そこの店主に相談してみるといい。追伸 このクエストが君の母上の生い立ちを知るヒントになることを願う
~ジェイソン・ウー



ムーア「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」見せろよ(手紙を奪うヴィルヘルムには目もくれず一点を見つめている)

ヴィルヘルム「ああ?NyaNya堂に行けってよ」(手紙を広げ、他のメンバーに見せる)

キンババ「君、よく行ってるよね?」(こちらに聞いてくる)

ムーア「え・・・うん。けど、あそこのマスターは、ずっと病気のはず・・・」

シオン「行ってみるしかないわね。でも、ほんとにヒントだったなんて・・・それにあなたのお母様のことも・・・どういう意味かしら?」

ムーア「さぁ・・いちいち嫌味な奴ね。あんたの主人は」(ゴルゾンを見上げる)

ゴルゾン「ウ~ウ~」(行け行けと急かしてくる)

ムーア「あんだってこにょアセアセ」グイグイDASH!(と無骨拳で押してくるゴルゾン)

ニッキー「言う通りにしよう」やれやれ(と、席を立つ)

ゴルゾン「・・・・・・・・・・・・・・・・」ちら(立ち塞がったままシオンを見下ろしている)

シオン「・・なに?」

ゴルゾン「ウー」なでなで(シオンの頭を傷だらけの手で撫でる)

シオン「ちょっアセアセ」なでなでDASH!

ムーア「ププッ。あんたのこと気に入ってるみたい」

シオン「嘘でしょタラーなんでよ?」なでなでゴシゴシDASH!

ムーア「頑張れってことよ。ほいじゃね、ゴルゾン」

ゴルゾン「アイアイ」(と頷きながら可愛らしく手を振っている)

To Be Continued






★次回ストーリーモードは7/20(月)0時更新予定です★