ぼけぇ~~~~・・・・


口を半開きに前歯をちょっとだけ見せながら呆けているのはご存知、「士気の高い4期団」から、「未はまだ名もなき士気だけは高い擦り職人にして一応ハンターも兼任」へと異名が変わってしまった彼。

*なぜして彼がそうなってしまったのかはこちらのエピソードから↓
MHW:I 狩猟日記~あたちVS悉くを滅ぼすネルギガンテと士気の高い擦り職人の巻



あたちがなにか成し遂げるたびに触発されたっぽい発言をする彼なのですが


その情熱はすべてスリ尾さんの「擦り芸」を見ることだけに向けられてしまいますもやもや


現在、彼は「擦り職人」を目指すため、スリ尾さんのところで「見習い」として働いて?おり、狩人の仕事は「本人の意志」により休業。なのですが、そんなこと当然、調査班リーダーや大団長が知るわけもなく、さもハンターとして働いているように見せかけるため、彼は日夜、スリ尾さんの所と司令室を「行ったり来たり」しているのでした。



そんな彼の実態がバレぬよう、あたちが彼の分まで狩猟と調査をこなしています。



やたらとホットドリンクをくれたのも、「もう自分には必要ないから」という理由からでしたもやもやあんなに偉そうにあたちを見下ろしてくる彼の姿勢はもはや清々しいくらい。



そんな「もはや狩人として機能していない彼」が「憧れの眼差し」で日々リスペクトしているスリ尾さんなのですが、先日、あいつがいないとき(生意気にもトイレに行っていた模様)に通りかかったら、相談を聞いてほしいと言われました。



聞けばスリ尾さん。「あいつの将来が不安」とのこと。あいつの熱意に負け、スリ尾さんの職場(お食事処)へ来ることを許可したのはいいのですが、毎日「見ているだけ」で、実際にスリ尾さんがあいつに擦るのを勧めてみても、「いやぁ~~♪自分にはまだ早いっすよ!!」と遠慮してばかりとのこともやもや

スリ尾さんも最初はあいつが謙遜して、まずは「目で盗む」ところから始めているのかと思っていたらしいのですが、あまりにも行動に出ないので、あいつの将来も含め、心配になってきたというのです。

得体のしれない狩人風の格好をした甲冑男が、毎日、自分のもとに来ては「ふむ・・なるほど・・・そうやるのか・・」などと呟いては見ているだけという環境に、スリ尾さんがストレスを感じていてもおかしくはありません。しかも今は年末の忙しい時期。正直、あいつが「邪魔」なのでしょう。

そこでスリ尾さんは、あたちに「あいつをクビにしようと思っている」と相談してきたのですが、そこにタイミング悪く、あいつ登場。


「コワコラ、UBU。なぁ~に俺の師匠を口説こうとしているんだ?最も、師匠はお前のような「あんまんとんちき娘」には目もくれないがな。わつはつはつはつはつ」

と、トイレに行っていたにも関わらず、手を洗った形跡がまるで見えないのんきなあいつを尻目にあたちはスリ尾さんにこう言いました。

「スリ尾さん。言うなら今しかないよ。問題を抱えたまま、新年を迎えたくないでしょ?」

するとスリ尾さんはおもむろに「擦るお手」を止め、

「うむ・・。これ、こっちに来なさいニャ」

と、あいつを呼び寄せました。それと普段からあいつが「これ」と呼ばれていることも分かりました。


「なんですか?師匠。今日も凄い技を見せてくれるのですか?」

つくづくのんきなあいつをじっと見つめるスリ尾さん。

「そのことニャんじゃが・・・お前はクビじゃニャ」

どストレートに宣告かますスリ尾さんに対し


「・・・・・・・・・・・・・・・へ?」

と、あいつは甲冑のアイガードをだらしなく「プランプラン」させながら。

「クビだって。聞こえたでしょ?クビ」

と、あたちが念を押すと


「へ?」

と引き続き「プランプラン」させながら。

まるで状況がわかっていない様子なので、見かねたあたちが

「あんたはクビ。つまり、ここにはもう二度と来るなってこと。二度とよ?意味わかる?絶対に来ちゃいけないの。セリエナの狩人弁護士を通してもいいわよ?でもあんただって、そこまで大事にされちゃ困るでしょ?リーダーや大団長に今まであんたがついてきた嘘がバレちゃ困るものね?それを理解したら、黙っておうちに帰って、これからの将来をきちんと考えなさいな。狩人を続けるのか、やめるのか。分かった?分かったらほら早く。あっち行きなさいな」しっしおいで

「そんな・・師匠、理由を教えてください!!」

とあいつ。まさかトイレに行っている間に自分がクビになる話が着々と進んでいるとは夢にも思っていなかったのでしょう。

「UBU。連れて行くニャ」

とスリ尾さんが言うので、「手持ちの」ネムリ草をあいつの口の中に突っ込み、ひとまずあたちのうちに「仕方なく」連れて行くことに。



「なぁ~に!?UBUちゃん、その子汚い男!!臭いから近づけないでよね!!」

と蒼井ちゃんの厳し目な洗礼を受けたあいつ。

「なんだ?このペチャクチャうるさい青い鳥は?」

そう。あいつはセリエナに来てから、一切狩猟にも探索にも出かけていないので、蒼井ちゃんたち(ブルーディーヴァ)の存在すら知らないのです。



「おかあしゃん、おやつちょうだい」

と、おねだりしてくる白ぼうずを見ても

「なんだ?この白い鼻を垂らしたやつは?ちょっと嫌だなぁ・・」

なんて生意気を。

挙げ句には、暖炉の前で温まっている金色の常連さんたち(キンセンザル)を見るやいなや

「ひえええええええアセアセ新種の牙獣種だぁ~~~!!」

とパニック状態に陥る始末。

そう。あいつは狩猟をサボっている間に、時代に取り残され、そして人一倍臆病になってしまっていたのです。

あたちのベッドに「勝手に」潜り込み、怯えるあいつ・・。

「それがあんたの現状よ。スリ尾さんは、そんなあんたを見越して、クビにしたのよ。心を鬼にしてね・・」

「こわい!!UBU!!早く、あの猿たちを早く討伐してくれ!!」

ひっぱたきました。

泣き崩れるあいつ(もちろんあたちのベッドの上で)に質問しました。

「あんた、ハンターに戻る気はないの?」

「金輪際ごめんだ。もうこわいんだ・・・あの世界に戻るのが・・。だから金輪際。金輪際だ」

潔く自分の気持ちをなんの恥ずかしさも感じず、のうのうと語るあいつは、あたちが出してやったホットポポミルクを「ふ~ふ~」しながら飲んでいました。

こいつは長期に渡り、ぬくぬくと拠点で安全な生活を過ごしてしまった為、もはや狩人として機能しなくなってしまったのです。


「もう無理じゃん?そいつ」

とフワ吉が冷酷な感想を述べる気持ちも分かります。

それに対しあいつは言いました。

「なんとでも言え。俺はただ見てるだけで、師匠のような擦り職人になるのだ」

大剣の柄で頭を小突きました。

頭を抱えながらうめき声をあげ、床に蹲っているモラトリアムなあいつをフワ吉たちや金色の常連さんたちがぺしぺしと叩いていました。

「いい?本気で擦り職人になりたかったら、アクションを起こしなさいな。あんたが本気だっていう気持ちを行動にしてスリ尾さんに伝えるの」

「どうやってだい?」ぺしぺしハッ

「まずは採取から始めるのよ。そしてあんたが自分の手で採ってきた素材をスリ尾さんに擦ってもらうの。それを続けていれば、あんたのフィールドに対する恐怖心も消えていくと思うし、スリ尾さんも喜ぶに違いないわ」

「師匠が・・」グイグイ(あいつの被っているヘルムを無理やり脱がそうとしている常連さんたち)

「そうよ。あんたが採ってきた素材をスリ尾さんが擦って、それがお料理になって、狩猟に出かけるあたち達が食べる・・・こんな素敵なサイクルないと思うけど?」

「うん。わかった。やってみる」パシィ~~んハッ(常連さんに「やったな」的な感じで頭をひっぱたかれる)


その後、あいつは「採取のみの狩人」として再スタート(とはいえ、今のあいつに普通の狩猟フィールドは「荷が重い」ので、まずはセリエナの近辺から)。

スリ尾さんもあいつのリハビリを兼ねて、今後、物資を提供し続けるという条件を守るのなら、お食事処への出入りを許してもいいと言ってくれました。

なにはともあれ、問題は解決。みんな気持ちよく年を越せるようになったのですが・・



そりゃ近場だけしか行ってないならそうだろうよムカムカ


そんな感じの「あたちのモンハン日記」バレエ

来年もよろしくお願いしますチュー






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