はい。というわけで今日の中継ぎ記事も前回に続きテスカト科のお話です。

前回読んでないオトモダチはこちら↓
◆今更ですがテスカト科の名前の由来などを探ってみました~PART1




~「テスカト」と「ナナ」の由来を探れ!!


今回は「テスカト」と「ナナ」の由来に「なったと思われる」モチーフを探っていきましょう。

なんて偉そうに述べていますが、こちらのサイト様などを参考にして頂ければ、すぐにご理解頂けるでしょう。

◆ニコニコ大百科>テオ・テスカトル

◆モンスターハンター大辞典 Wiki>テオ・テスカトル>余談


どちらも共通しているのは、テオ・テスカトルという名称が、アステカ神話に登場する神様から影響を受けたとする説です。

モンハン世界観におけるテスカト科とは生態樹形図における分類名の一つです。

正式には

古龍目>炎龍亜目>テスカト科

と呼ばれ、テオ・テスカトルもナナ・テスカトリもこれに含まれます。

~出典はこちら

作者も愛読している「復刻 ハンター大全」!!
生態樹形図は改訂版(MH3まで?のもの)が掲載。ジョン・アーサー氏に感謝!
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今回はこの「テスカト」という名前だけに注目して、アステカ神話の神々の中でも一番それに近い「テスカトリポカ(Tezcatlipoca)」を簡単にご説明させて頂きます。


■Tezcatlipoca(テスカトリポカ)
多神教であるアステカ宗教(多神教)における神々の中で最も大きな力を持つ神で、「夜の空、夜の翼、北の方角、大地、黒耀石、敵意、不和、支配、予言、誘惑、ジャガー、魔術、美、戦争、そして争い」といった多岐にわたる概念に関連付けられていることから、様々な神性(神格化のイメージ)で表現されることが多く、また別名もたくさんある神様です(その本当の外観については以上の理由から「見えない神」と表現されることもあるそうです)。またアステカの文化英雄である神、ケツァルコアトルのライバルとされ、ジャガーに変身してケツァルコアトルと争ったといわれています(テスカトリポカのナワル(メソアメリカ地域において伝承される鳥獣に変身する能力を持つとされた妖術師や魔女(シャーマン)、またはその変身後の姿を指す)はジャガーで、その化身の姿で描かれることもあるそうです)。

参考:Wikipedia>テスカトリポカTezcatlipoca(英語版Wikipedia)


このテスカトリポカがテスカト科の名の由来になったかどうかはさておき、「シンプルに勉強になる」ことは確かですチョキ

次に「ナナ」という名前のモチーフなのですが、こちらもまたアステカ神話の中に名前が近い神様がいます。ナナワツィン(Nanahuatzin)という神様です。


■Nanahuatzin(ナナワツィン)
ナナワツィン(またはナナワトズィン、ナナワトルとも)とは古典ナワトル語で尊敬または親密を意味し、謙虚さを擬人神とした存在。アステカ神話に基づけば、現代は第5の時代(あるいは5度目の創世)であり、最も謙虚な神、ナナワツィンの犠牲によって滅亡を逃れ、火の中で犠牲になったナナワツィンは太陽となって地球を照らし続け、故に太陽神となった。

参考:Nanahuatzin(英語版WIKI)Wikipedia>アステカ神話


また英語版WIKIによれば、Nanahuatzin means "full of sores."(ナナワツィンは「傷がいっぱい」という意味)とあり、当時のアステカ文明における人身御供の儀式が歴史的背景にあることも関係していると思われます。
参考:Wikipedia>人身御供


このナナワツィンがナナ・テスカトリの由来であるかどうかは分かりませんが、こちらもまた「シンプルに勉強になる」のは事実です。これを機にアステカ文明に関する本を読んでみようと思いました拍手

ちなみにテオ・テスカトルとナナ・テスカトリの英語名はそれぞれ

テオ・テスカトル=Teostra
ナナ・テスカトリ=Lunastra


となっています。「-stra」とは分類名の接尾辞と同じ解釈で良いでしょうか。

個人的な見解ですが、真っ赤なテオを太陽神に見立て、それを陰ながら支援するナナをルナ(=月)と見立てたのでしょうか。とても素敵なネーミングです。当方ストーリーモードで活躍する炎妃龍ルナストラはこの英語表記をそのままカタカナ表記でオマージュさせて頂きました音符

また英語圏のモンスター名は恐竜など古代生物の名前にみられる接尾辞に近い命名が多い印象を持ちます。日本名とは全く違うモンスターもいるのでお勝手ながらに二次創作をやらせてもらっている作者としては非常に参考になります拍手これはまたMHOの漢字名にも同じことが言えます。このモンスターをこの漢字で表現してきたか!みたいな(笑)


なんてなわけで二回に分けてお送りした今回のなぜなに★あたモンなのですが、おそらく作者が一番勉強になりました(だからやったのですが(笑))

こんな感じで今後も精進していきたいと思うておりますむぅ

ほんじゃあね(あっさりばいばい)バイバイ





★次回ストーリーモードは

1/28(月)0時更新 Recollection No.1_07

をお送りいたします♪ほんだら次回も家の近くにある坂を「でんぐり返しの要領」で転げ落ちながら読も見ようよぽけ~ぐりんぎょりんくるくる