時は猫元禄。人と獣族、モンスターらが共存する平和な世。そんな仁政を施し、新大陸を統治するのは猫川家八代目将軍・猫川B宗(ねこがわびーむね)なのだが、今回のお話は「彼の登場は全く無い」、いわばスピンオフのまたスピンオフなSP企画である・・
ガイーーーーーーーーーーーン!!
「あたちのモンハン日記」
新春SP三夜連続
大江戸怪異捕物帳2019
~とある城下町....
キャッキャッウフフ♪キャッキャウフフ♪
(と子どもたちが元気に遊び回る商店街通りの端っこにて、ござの上で正座をしている「淡いブルーベリーパフェカラー」の髪の色をした「おかっぱ着物女」が口をあんぐり開けたままボケっと呆けている)
おパノ(役:パノ・パパンドレウ)「・・・・・・・・・・・」ぼけぇ~~~(満点の日差しを見上げながら脱力感満載に大口を開けている)
坊主「ねぇ、おパノちゃん!遊ぼうよ!」(と、呆けている女のもとに駆け寄ってくる子供達)
おパノ「ダメです。お仕事中だから」ぼけぇ~~~
嬢ちゃん「お仕事なんて全然してないじゃん」
おパノ「絵描きなもので。瞑想中なんです。なんて才能は迷走中。ウケる」ぼけぇ~~~(寄り目をしながらおどけている)
坊主「だったら俺の似顔絵描いてよ。お金ないけど」
おパノ「描いてあげました。この前もしこたま」ぼけぇ~~~
坊主「全部顔がファンゴになってたよ」
嬢ちゃん「おパノちゃんって、ほんとにお絵描き上手なの?」
おパノ「えす。コチョコチョしてあげましょうか?筆でそのお鼻を」ぬぅ~~~(筆を差し向けてくる)
やぁ~~~~~~~~ん♪
(気になる大人のいたずらに対して子供心(こどもごころ)をくすぐられ、感極まる坊主や嬢ちゃん一行)
坊主「俺、知ってるぜ」(どことなく江戸川コ○ン的な坊っちゃんが語りだす)
嬢ちゃん「なに?」
坊主「おパノって、ほんとは絵描きじゃないんだぜ」(声もどことなくあの超ベテラン声優さんに似ている)
嬢ちゃん「え~?どういうこと?」(その後ろでは他人事のように口を豪快に開けて呆けているおパノの顔が)
坊主「絵描きというのは見せかけで、ほんとはお奉行様に雇われた岡っ引きなんだ。なぁ!そうだろ、おパノ!!」びしっ(と名探偵ばりにおパノを指差す)
え~~~~~~~~~~!!
(名探偵を中心に大袈裟に身を引きながら驚嘆示す子供達。そういえば他の子供らもよく見ると名探偵コ○ンに出てくる「同級生たち」にどことなく似ている。声も)
おパノ「おっしゃいな。バカを」やぁ~ねぇ~もぉ~
坊主「嘘つけ!!そのお絵かきセットが入っていると見せかけた大タルの中に、捕り物道具が入ってるんだろう!?」びしっ!!(ゴザの上で正座しながら呆けているおパノの後ろに置いてある如何にもあやしげな大タルを指差す名探偵)
おパノ「・・・・・・・・・・・・」んべぇ~~(寄り目をしながら舌を出してる)
坊主「まだしらを切るつもりか!?証拠はあがってんだ!!白状しちまいな!!」そうだ!そうだ!
おパノ「・・・・・・・・・・・・」しっしっ(心底「いっやそうな」顔しながらしっしかます大人の女)
坊主「大タルを開けてみようぜ!!」やっちゃえ~~~!!(と一斉に突撃かましてくる子供達に顔をぎゅうぎゅう押されるおパノ)
嬢ちゃん「今のうちよ!早く開けて!小南(こなん)君!!」(やっぱりそんな名前だった)
坊主「任せときな!!そりゃああああああ!!」バカァ~~~ん(本物がよくサッカーボールを蹴るように大タルの蓋を蹴り上げる。*作者はその超有名漫画アニメをほとんど知らないのであくまでもイメージです)
ドロロロロロ~~~~~ン!!
(大タルの中より出てきたのはなんと「炎王龍のおばけ」であった!!)
坊主「ぎゃあああああああああああああ」じょぼぉ~~~(全員もれなく豪快にお漏らし)
に~~げぇ~~ろぉ~~~~~
(一目散に逃げていく子供達。道中、「げんたっぽい」子が足を躓き豪快にコケるもその反動を利用して颯爽と立ち上がりぶっちぎりのトップで逃げていく)
是流兵(役:炎王龍ゼルベス)「ハッハッハッハッハッ。見たか?今の童子たちの驚いた顔を」
おパノ「言ったはずです。人様を驚かしてはいけないと。おとっつぁんったら」んもぉ~~(横でドロドロと恨めしそうに浮かんでる炎王龍のおばけにそう言う)
解説しよう!そうなのだ!おパノの父親である是流兵は、悪徳なお役人に冤罪をかけられ、娘のおパノを連れて逃亡したのはいいが、逃亡先の雪山でドキドキノコを過剰摂取して死んでしまったのだ!
是流兵「ふん。娘を守って何が悪いか」ぷいっ(ドロドロと恨めしそうに浮かびながらそっぽ向く炎王龍のおばけから透けて見える町民が何事もなく歩いていることから、是流兵は姿を自在に見えたり(具現化)見えなくしたり(幽霊ステルスモード)できるようだ!すごいぞ!ゼルベっちゃん!!)
おパノ「成仏してたら良かったのに。あのまま・・」じーー(心底いっやそうな顔して目を細めながら「お化けな父」を見つめる)
解説しよう!そうなのだ!前回のラストにて「壮大な浄化」をしたと思われていた是流兵なのだが、娘を想うあまりの情念が「根深い」ため、天国から足蹴りされ、再び外界に堕ちてきてしまったのだ!!
是流兵「はっはっはっ。笑っちゃう」笑えねぇ~(とおパノ)
ちら・・(すごい愛らしい上目遣いで何かをふと見上げる炎王龍のゴーストダディ)
・・・・・・・・・・・・・・・
(城下の中心に立派なお城が聳え立っている)
是流兵「おパノよ。そろそろこの街を出よう」(お城を遠い目で見つめながら告げる)
おパノ「またその話ですか?おとっつぁんったら」んもぉ~
是流兵「お前の為に言っているのだ。どれもこれもファンゴの顔になってしまう絵の才能は認める。だが、それだけは生計を立てられまいて」
おパノ「だからこそやってるんです。「お悩み解決屋」を」ぷいっ
是流兵「それが一番、心配なのだ!年頃の娘が火縄銃片手に夜な夜な街を警備して、もしも暴漢に襲われでもしたらどうするんだ!?」ひえええええええ(自分で言って自分で怖がっている複雑な親心)
おパノ「そのための警備です。だから」
是流兵「そんな危ない仕事、奉行所に任せておけ!!ゼルベっちゃん心配!!」むきぃ~~~(ハンケチを噛んで想いを表現する炎王龍の父(おばけ))
おパノ「だけじゃないです。危険な仕事ばかりでは。多いのは「浮気調査」です。基本的に」やぁ~ねぇ~
是流兵「それこそ年頃の娘のすることじゃないわぁ~い!!人様の色恋沙汰を「監視」する前に、自分の幸せを考えなさい!!」むきぃ~~~
おパノ「いいんですか?じゃあ。お国一番のイケメン侍と駆け落ちなんて」しっしっしっしっ
ガガァ~~~~~~~~~ン!!
(物凄い剣幕で恐怖慄く炎王龍の父(お化け)を小鳥が突き抜けていく)
是流兵「そんなの・・・そんなの・・・そんなの絶対許しましぇ~~~~~ん!!!!」
ぶおおおおおおおおおおおお
(ゴザの上で正座する我が娘に向かって怒涛のファイヤーブレスを浴びせる炎王龍の妖怪)
おパノ「何が気に入らないのです?」ゴホッゴホッ(上半身まるこげ)
是流兵「・・・・・・。だいたい、この城下町は治安が悪すぎる!!」
あはははははははは♪
いらっしゃい!いらっしゃい!
(周囲では陽気かつ快活な市民達の笑い声&活気溢れる物売り達の声が聞こえる)
おパノ「有名ですが?ここの領主様であられる「お菜々の方」の仁政は。そのおかげなのですよ?私に危険なお悩み事がこないのも」
是流兵「うっ・・で、でもさ!!夜回りは欠かせないじゃないか!!治安が悪い証拠だい!!」ぷんすか
おパノ「あればこそ。それも領主様の配慮が。凶悪な事件はおろか、窃盗ひとつありません」どうぞ
是流兵「むぅ~~~それはこの城下町が比較的新しいからだもんね!!だいたいね、お城の名前が不気味過ぎる!!「陽炎城」なんて名前自体、ちょっとおっかないもんねぇ~~!!」(一生懸命、お城の方を指さしている。あのぶっといお手で)
おパノ「陽炎龍。お菜々の方が炎妃龍なのですからその名前なのです。おとっつぁんだってそう呼ばれているではありませんか?だいたいにして」んもぉ~
是流兵「だからって天守閣の上に自分の装飾を乗せたりする~!?ゼルベっちゃん、あそこまで自分を誇示したいと思わないもーーん!!」ぷいっ
おパノ「どれ・・」チャッ(望遠鏡でお城を眺める)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(父の言う通り、天守閣の上には鯱の代わりに、「一対の陽炎龍(炎王龍と炎妃龍)」が装飾されている)
おパノ「・・・・・・・(炎王龍も・・炎妃龍だけでなく・・・)」
是流兵「あんなの恥ずかしいったらありゃしないもんねぇ~」ふんだ
おパノ「お詳しいことで。やけにこの城下町に関して・・。おとっつぁん・・前に来たことあります?ここに」じーーーーーー
是流兵「ひっ・・・」ぎくっ
おパノ「ちゃいなさい。吐いちゃって」じじーーーーー
是流兵「えええい!!仮にも父親に対してなんたる口の聞き方!!今のおパノの姿を見たら母さんも悲しむだろうに・・」チラリぃ~ん(思わず零す「竜のナミダ(精算アイテム)」)
おパノ「お待ちを。ちょっと。私が小さい頃に亡くなっていると。「人間」であった母上は。そう言いましたよね?おとっつぁん。ですが、まるで「生きている」ような口ぶりでしたが・・・今の言い方だと・・」疑念のじーーーーー
是流兵「えっ!?えっ!?そう!?そんな感じだった!?うそぉ~~~~」あははははは(冷や汗豪快に嘲笑かます)
おパノ「ついてますね?嘘・・」じじーーーーー
是流兵「・・・・・・・・・・・・・」ごきゅっ・・(明らかに偽証を飲み込む生唾の音)
おパノ「何処にいるんです?母上は」じじじーーーーー!!
是流兵「・・・・・・・・・・・・・」ひぃひぃひぃひぃ(窮地のあまり呼吸が上手にできない。そんな父の足元で子犬がオシッコをかけてる)
おパノ「さぁさぁ!!おしまいなさい!!吐いて!!!!」
是流兵「ひえええええええええええええ!!!!!」
バオン!!びゅおおおおおおおおん!!
(煙のように消えては再び姿を現し、ものすごい勢いで商店街通りの奥へと消えていく炎王龍のおばけ)
おパノ「まったく・・・」なんで一回消えた・・(と疑問を呈しながらため息つく苦労人な娘)
??「あそこにょ!!あのおねえしゃんにょ!!」
おパノ「にょ?」(と振り向く)
すってってってってってっ
(と、こちらに向かって豪壮な着物を纏った「水色毛の猫型獣人幼女猫」が自分より背丈の大きい、見るからにお役人的な着物(両肩がなんか尖ってるタイプの)を纏った灰トラ猫の手を引いてやって来る)
おチェル(役:チェルシー)「早く早く!!」
灰虎ノ助(役:ゼット)「お嬢様、そんなに走ったら危のうございます」
おパノ「・・・・・・・・・・・」(死んだような目に真一文字の口をしながら一行を見ている)
おチェル「やれ!しょこのおねえしゃん!!」びしっ(指をさす。子供だから)
灰虎ノ助「常日頃から人様に「猫指」を指してはいけませんと、あれほど口を酸っぱくして言っているのに・・」はぁ~~~~~
おパノ「なんです?一体」
おチェル「おねえしゃんが「しゅごうで(凄腕)」の「お悩み解決屋さん」にょ?」
おパノ「・・・・・・・・・・・・・・」ぷいっ・・(死んだ顔しながらそっぽ向く)
おチェル「みゅうううううう!?いけないんだにょ!!幼女相手に無視しゅるにょは!!」むきぃ~~~~~~
灰虎ノ助「落ち着いてください、お嬢様。私がご説明を」がじがじがじがじ(言ってるそばから制止しようしている灰トラ猫の腕を噛んでるおチェル)
おパノ「??」
灰虎ノ助「あなた様のお話は町奉行より拝聴させていただきました」へこり(する後ろ頭を噛んでるおチェル)
おパノ「あなた方は?」
灰虎ノ助「私は陽炎城で使用人を勤めております灰虎ノ助と申します。この子は領主様であられるお菜々様のご息女であられますおチェル様でございます」がじがじがじがじ(まだすんごい剣幕で噛んでるおチェル)
おパノ「ほほぉ・・何やら訳がありそうですね。わざわざ陽炎城より来られるなんて・・奉公人とお姫様が・・」
おチェル「しょうだにょ!!だからお願いを聞いてほしいにょだ」がばっ(すがりつくようにおパノの着物の袖を握りしめてくる)
おパノ「・・・・・・・・・・・・・・」ちら
おチェル「・・・・・・・・・・・・・・」うるうる
おパノ「・・・・・・・聞こう。要件を・・」なんてね
To Be Continued
ランキング参加中です☆皆様の激アツ一票で応援して下さいね♪
次回「あたちのモンハン日記」も新春SP!!
1/3(木)0時更新 新春SP三夜連続★大江戸怪異捕物帳2019~しょの二
をお送りいたします♪ほいだらさ!!次回も上半身裸でベランダに飛び出しながら読も見よう