転校宣言をしてから1週間。
息子から何も言ってこないので、業を煮やして

「結局、転校はどうするの?」

と聞くと、息子は夫と2人で「何の話?」
いつの間にか息子は夫と話し合い、転校しないことになっていたようで。
こちらはヤキモキしてたというのに。

「お父さんの言うとおり、逃げていると思った。」

ほんとにそれでいいのか。
夫に迎合しただけじゃないのか。
心療内科で指摘された『主体性がない』パターンに陥ってないか。
いろいろ思うことはあったが、
「本当に嫌なら、いつでも転校すればいいよ。」
と息子に話し、転校話は一件落着。

欠点の教科のレポートを仕上げ無事に提出し、
勉強面ではクリア。

残るは欠課時数問題。
後1日休めばアウトの爆弾を抱え、冷や冷やしていたところ
コロナで休校突入になり、七転八倒の1年間が終了。
なんやかんやで進級することになった。

息子が転校したいと打ち明けてきた次の日、
担任の先生から電話があった。

「息子さんから話は聞かれましたか?」

息子は担任の先生に相談していた。
カウンセリングの先生にも話していたよう。
一番先に聞かされなかったことが少しショック。

先生は
やめてほしくない
親御さんに打ち明けてしっかり話し合うように
言ってくれたとのこと。

そして、

1教科欠点がある
レポートを提出後、合格であれば進級できる

欠点の話も初耳。
息子は知っていたよう。

もしかしたら、欠点が決定打になった?
学校はあまり楽しくない。
後1回休めば欠課時数オーバーで進級できないかもしれない。
欠点でも進級できないかもしれない。
体はしんどい。
勉強は遅れている。
やぶれかぶれになっているのかもしれない。

決心が固いかというと
「絶対、転校したいわけではない。」
揺れていた。
「転校する」
なかなか言い出せなかった息子。

あれだけ「転校しない」と言い続けていたのに。
もう限界なんだろう。

息子が決めたのだから応援しよう
入学した学校を卒業できないんだなぁ
転出転入の手続きをしなきゃ
何単位取れば、卒業できるんだっけなぁ
グルグルと頭の中をいろんな思いや考えが回る。

夫は違っていた。
息子に「逃げている」と言った。
踏みとどまって欲しいと。

月2回週末に単身赴任先から戻ってくる夫は、
平日に頭を抱え丸まって苦しんでいる息子の姿を知らない。
しんどいながらも自分を奮い立たせて学校に向かったのに
途中力つき、
「無理だった。今から帰る。」とLINEを送ってきたときの
なんとも言えない気持ちを味わったことがない。
戻ってきた息子のやるせない顔を見たことがない。
遠い地で息子や娘を案じていることはわかっているけど、
息子に「逃げている」なんて言ってほしくなかった。

しばらくして息子がポロっと言った。

学校から帰ってきて自転車を止めていたとき
わけもなく悲しくなった。
家に入ってから声をあげて泣いてしまった。
こんな嫌な気持ちになったのは初めてだった。
そのとき学校を止めようと思った。