アントニオ猪木をさがして(prime video ) | 丸顔のルチャリブレな与太話

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( ^-^)


4月4日といえば思い出す
東京ドームでのアントニオ猪木引退試合
この道を往けば どうなるものか
危ぶむなかれ 危ぶめば道はなし
踏み出せば その一足が道となり
その一足が道となる
迷わず往けよ 往けば判るさ
ありがとーっ!
1、2、3、ダァーーーッ!
…てなわけで
prime  video配信で鑑賞
アントニオ猪木をさがして
昨年公開当時のレビューは酷評の嵐
立川シネマシティで上映されなかった事もあり
丸顔は劇場に行かずじまいでした
(;^_^A




映画.comユーザーレビューは平均2.8
もちろん「得点=面白さ」とは限りませんが
ここまで低いのは何か問題ある証拠ですよ
┐('~`;)┌



プロレスラー、実業家、政治家として伝説的なエピソードを持ち、2022年10月に79歳でこの世を去ったアントニオ猪木のドキュメンタリー。「馬鹿になれ!」「元気ですか!?」など、誰もが一度は耳にしたことのある数々の「言葉」を残してきた猪木。その「言葉」を切り口に、アントニオ猪木という人物の真の姿に迫っていく。
映画は、猪木に影響を受け、猪木を追い続けるさまざまなジャンルの人物の、それぞれの視点から見た猪木像を語るドキュメンタリーパートのほか、80年代に猪木ファンとなった少年が、猪木の「言葉」から力をもらいながら過ごした90年代の青春、2000年代の中年期の人生を描く短編ドラマパート、そして猪木本人の貴重なアーカイブ映像とスチール写真という3つの要素で構成。それぞれの内容から、プロレスラー・アントニオ猪木、そして人間・猪木寬至を立体的にひも解いていく。
ドキュメンタリーパートにはお笑い芸人の有田哲平、プロレスラーのオカダ・カズチカ、俳優の安田顕ら多彩な顔ぶれが出演。短編ドラマパートではプロレスラーの田口隆祐と後藤洋央紀が出演する。ナレーションと主題歌を福山雅治が担当。
(映画.comより引用)




【丸顔の採点】
-----(ダメなものはダメです)
あくまでも元・猪木信者&プロレスファンとして
本作を観た率直な感想なのでご了承ください

そもそも本作は「誰」に「何」を見せたいのか
きちんと構成できておりません

・昭和世代のプロレスファン

・平成世代のプロレスファン

・ブシロード体制以降の新日本ファン

・猪木さんは知ってるけどプロレスに関心なし

ざっとこれだけ大きく分かれてる観客層に対し
わずか108分の本編に描かれた内容は
・猪木さんを知る人々の回想インタビュー
・ほんのちょっとだけの試合映像
・「ある猪木ファン」の半生を描くドラマ
…という3つのパートが不規則に入り乱れ
テンポが悪い上に全てが中途半端
素材は良いのに調理手順を間違えた料理のようで
プロレス流に言えば「ショッパイ試合」でした

安田顕が演じるドラマパート
「猪木ファンの半生」という発想は悪くないので
無理して本作へ押し込むよりも
単発1時間ドラマ枠で放映したほうが
評判良かったんじゃないかと思います

そのドラマパートで気になるのは「あの主人公」
1987年12月の両国国技館暴動をTVで視た時
一体どんな反応したんでしょう?(苦笑)
猪木さんの試合を見てガッカリした事は
過去に何度となくありましたが
あの両国暴動に至る経緯は酷かったです
なにしろ丸顔はショックのあまり約1か月
ワールドプロレスリングを視れませんでした

両国暴動について知りたい方はこちらをどうぞ




…本題に戻ります
丸顔が本作で一番残念だったのは
昭和49年蔵前・ストロング小林の試合映像

流血した猪木を小林がブレーンバスターから
得意技カナディアンバックブリーカーに捕え
絶体絶命の猪木がコーナーポストを蹴って
起死回生リバーススープレックスで切り返し
さらにバックドロップで叩きつけた直後
渾身のジャーマンスープレックスホールド!
この壮絶フィニッシュ場面を流さないんです
お客さん!どーですか!
この怒り、猪木信者なら共感してもらえるはず
(´Д`)





これが小林戦のジャーマンスープレックス
本来、ジャーマンとは後方へブリッジしながら
先に相手をマットに投げ落とす技ですが
勢い余って猪木さんは頭が先にマット直撃!
(実は失敗した投げ方です)
つまり「2人分の体重プラスアルファ」の
凄まじい衝撃が掛かっているワケですけど
それでも投げきってしまう強靭な体幹と身体能力
( ̄□ ̄;)!!




小林の巨体を叩きつけた反動により
両足はマットから浮き上がってしまいます
しかし猪木さんはブリッジを崩しません
こんな凄いジャーマンスープレックスホールド
後にも先にも唯一無二だと思います
f(^_^;)


猪木さんを語るゲスト人選にも不満あり
色々な事情があるとは思いますけど
新間寿、古舘伊知郎、 T .J.シンは外せないはず
え?ミスター高橋?
…ちょっと生々し過ぎするので却下
(^_^;)


引退後の猪木さんを描く必要も無かったですね
「猪木院政」による中途半端な挌闘技路線導入こそ
多くのファンを失った原因ですから


新日本札幌大会における猪木問答

マイクを持った猪木さんがトーク慣れしてないレスラー達を仕切ろうとした結果「闘いの場」であるべきリングは「笑いの場」と化してしまいました(悪い意味で凄く面白かったんですが)やはり猪木さんにプロデューサーは無理だと痛感させられる出来事でした



「猪木問答」に興味ある方はこちらの動画をどうぞ
(^_^)




本作への不満もろもろをズバッと斬ってくれたのが
若手時代に猪木さんの付き人を務めていた
元プロレスラー・高田延彦





よくぞ言ってくれました髙田さん!
ありがとうございます
( T∀T)


あくまで丸顔個人的見解ですが
「アミューズ」を製作に関わらせるのなら
猪木さん全盛期を知るファン代表として
桑田佳祐さんに御出演いただき
猪木さんゆかりの人々に会いながら
その合間に名場面VTRを挟むという
シンプル構成で良かったんじゃないかと?
「猪木さん」という凄い人の足跡を追うのだから
桑田さんくらい凄い人に出てほしいですよ
伝説の歌番組『音楽寅さん』(フジTV系)や
いつだったかのサザン年越しライブにも
桑田さんは新日のレスラー達を登場させてますし
誠意を持ってオファーすれば快諾してくれたかも

もちろんエンディングは『旅姿六人衆』でね
(^_^)

おしまい

(^_^)/