こんにちは、久田和弘です(^^)
今回テーマにした「瓜を破る」「セクシー田中さん」に共通しているのは「読者に寄り添ってくれる」ところではないでしょうか?確かに、「努力・根性・勝利」を軸にした冒険譚や勧善懲悪なサクセスストーリーも好きです。でも、自分が心底落ち込んでいるときにエネルギッシュな登場人物の描写を目にすると逆に落ち込んでしまうのは、きっと自分の現実とはあまりにもかけ離れているからでしょう。だからこそ、作品が「ただ黙って隣りにいてくれる」のは、きっと読者のメンタルを癒やす一助になっているような気がするのです。
そんな流れで次にご紹介したいのは「スキップとローファー」という作品です。こちら、高校生の青春群像劇を描いた作品でして、というと恋愛ものや主人公の成長物語を彷彿としてしまいますが、この作品はほかとはひと味違う。どこが明確に違うのか、説明がメチャクチャ難しいけれど、説明し辛さが逆に大きな魅力と言えるのかも??
ちなみに「スキップとローファー」は、作中特に大きな事件は起きませんし、運命の出会いがそこかしこで発生することも無い。ただあるがままに日常が流れていくなかで、もがき、抗い、嫉妬し、嘘をついて、嘘をついたことを心底後悔して、誰かと一緒にいたいと願い、やっぱり一緒にいたくないと相手を拒絶し、受け入れ、前進し、後退し、そうやってひたすら人と摩擦を起こしながら強く優しくあろうとする人々を描いた作品です。
