こんにちは、久田和弘です(*^^*)

「月吠え」では朔くんとナンヤカンヤありまくる、北原白秋作品から生まれたキャラクター・白さんですが、「吠えたン」ではどのように描かれているのでしょう?

「吠えたン」にて白さんが初登場するのは3話の「詩聖白さん」からです。

https://comic.pixiv.net/viewer/stories/72252

1話から詩がつくれず引き続き犀と逃亡中の朔くんが、歌詞を依頼されたにもかかわらず〆切をすっぽかした挙げ句ワールド全開の白さん邸に乱入し、詩人ふたりがそろったところで余計に現実逃避の逃亡劇が盛り上がってしまう……という流れからは、それぞれの創作への向き合い方が垣間見えておもしろいです。

例えば白さんは、「大きな子供」が相応しい。まるで「世界は美しく愛に満ちている」を体現するように詩をつくりだす様から、雲の白さや空の青さを心から愛でられる人であることが伝わってきます。

対する朔くんにとっては空の青さとかどーでもいい(笑)自身の精神の虚ろさを冷たい魚に例えるあたり、心底自分にしか興味がないのがひしひしと伝わってきます。

そしてふたりの天才ワールドから完全に置いてけぼりをくらう可哀想な犀……「月吠え」で旅情にかられるのも無理ありません。

そんな犀の本音がチラリと垣間見えるというだけでも読み応え抜群の「吠えたン」3話、ギャグとしてはもちろん、「月吠え」の解像度を上げたり、好きな作家の魅力を違う角度からたのしんで妄想に耽ってみたいという方とか、とにかく自由に解釈できる部分がこの作品の醍醐味ですね!