こんにちは、久田和弘です(^^)
さて、前回記載した「天国大魔境」という作品ですが、ひと言で説明すると「重い」です。ただ、合間にギャグだったりコミカルなシーンが適度に入ってくるので、読みやすいっちゃ読みやすい。
特に主人公ふたり、「マル」と「キルコ」のやり取りが絶妙で、そこにつられてしまい、いつの間にか明るい気持ちで読み終えている、そんなかんじですかね。
「天国」を探す少年と少女、そして「学園」の子供たち
この物語は、異なる場所・異なる人物たちが入れ替わりで登場するという二部構成になっています。
二部構成といってもほとんど同時進行でして、そう聞くと一見混乱しそうですが、「絶対ありえない」と断言してしまえるくらい、環境や登場人物たちの様子が180度異なるのです。
まず、物語の進行役ともいえる主人公ふたり、少年マルと少女キルコについて。
ふたりが登場するのは崩壊後の世界です。建物は崩壊し、「国」「街」という概念は消滅してしまった様子。なんとなく人が集まり集団や集落をつくっている様子は、現実に例えると、数世紀前の日本では当たり前の光景だったのかもしれません。
(…いや、現代でもまだ”集落”という概念は残っているし、案外地方都市に行けば同じような光景が当たり前にあるのかも)
ちなみに、作中で崩壊した理由や経緯については全く説明されません。ただ、「崩壊前」「崩壊後」に誕生したか否かで大分個人の性質に差がある様子。
マルとキルコは崩壊後に誕生した子供なので、秩序が消滅した世界を自力で生き抜いてきたこともあって、根性のすわり方のレベルが高い。そのせいか、ふたりに喧嘩を売ってきた大人が「崩壊後の生まれ」と聞くとあからさまに嫌な顔をする描写があります。
