こんにちは、久田和弘です(^^)
マルとキルコがふたりで旅をしているのは、とある女性に「マルを”天国”に連れて行ってくれ」と託されたからです。
前回も記載しましたが、そもそもマルの出自自体は不明ですし、本人も分かっていません。マル自身の語り曰く、「最初は同年代の子どもらが集められた施設にいて、そのうち自分以外の子どもらの引取先が決まって、余った者同士で大人に連れられ生活していたら、その大人が殺されて別のグループに吸収された」とのこと。
最終的にミクラという女性に引き取られたマルは、彼女から「ヒルコ」という化け物との戦い方を教わります。そしてマルをキルコに託したミクラは、身体が痣だらけになる病を発症し、死亡。その後5年間マルとキルコはともに天国を探しつづけています―――。
余談ですが、マルに対してミクラは「人間扱いしていなかった」だそうです(マル談)。が、キルコの印象は正反対。読者目線としては、マルの異常な戦闘能力の高さと反比例するように低すぎるサバイバル能力から考えるに、恐らくミクラは「人間として大事なこと」をほとんど教えなかったのでしょう。だから人間的な成長はキルコとの5年間を経て得たもののほうが大きい…。
ただ、マルの「年上好き→キルコへの恋と性的欲求」の背景に果たしてミクラがまったく無関係なのか、また、キルコ目線では「ミクラはマルに愛情を持っていた」と見てる背景に、物語の謎とつながる部分がありそうで、細部まで見逃せないのがこの物語の魅力でもありますね。
