「俺がネタ作るなんて怜羅は許さないよ。」
「どういうこと…?」
先の言葉を聞いて隆太は少し動揺したような口調で「なんでもない。」と否定する。下を向いたまま黙々と台本を書いていく。そんな隆太に違和感を感じながらも早稀は気にせず一緒に作業を続けていく。
一緒に作業を進めて2時間ほどが経った。
「これでええんちゃう?結構うまくできたと思うけど。」
「うん。俺もいいと思う。」
2人は無事台本の修正を終えた。時計を見るともうすぐ18時。
「これ、杉山先生に持って行こう。」
「うん。」
2人は杉山に台本を渡しに行くため、職員室へ向かった。
18時になると職員はあまりのこっていなかったが、奥の方にパソコンで作業している杉山がいた。
「杉山先生ー!」
隆太がそう呼ぶと杉山は振り返った。
2人は杉山の元へ行き、さっき書き上げた台本を渡した。
台本をもらった杉山は一通り目を通した。
「これ、たった2日で書いたの?」
読み終わった杉山は驚きながら2人に尋ねる。
「はい!」
2人は声を揃えて元気よく返す。
「初めてにしてはよく書けたんじゃない?ちゃんと笑いの要素も入ってるし。これは2人で書いたの?」
杉山からの質問に早稀は
「手嶋さんが書きました。」
と答える。
「いや、俺だけじゃ…」
隆太は否定して続きを言いかけようとしたが、杉山に遮られた。
「そうなんだ。じゃあ、これパソコンに移して印刷して次の授業でみんなに配るから。その時にまたみんなの意見聞けるんじゃない?それでまた変えていきましょう。」
「わかりました。」
そう返事をした2人は職員室を出て、教室に戻る。
教室に帰った2人は帰り支度を始める。荷物をまとめ、玄関へ向かう。
11月のこの時間の空は真っ暗。外も結構寒い。
早稀の寮までは同じ道なので2人は一緒に帰る。
その帰り道、隆太は早稀に訊いた。
「なんでさっき、先生に俺だけが書いたみたいに言ったんだよ。」
「でも、隆太が書いたことは間違いやないし、ウチも大したことしてへんし。」
「でも、ベース書いたり、手直ししてくれたりしたのは早稀じゃん。」
「そんなん誰でもできる。せやから、あれは隆太の作品。」
隆太は返す言葉もなく、しばらくすると寮に着いた。
「じゃあ、また明日」
「うん、じゃあね!」
2人はそこでわかれたが、隆太の胸はなぜか晴れなかった。
《こまつなから》
ごめんなさい!学園祭で曜日感覚狂ってて急いで書き上げました
代休=日曜日ってなわけで今日更新になっちゃいました
今回と前回のお話はよく覚えていてください!っていうことをお知らせいたしますm(_ _)m
1日で台本を書き上げる隆太、それをちゃっと手直しできる早稀たちの才能はなんなんでしょうか。ほしい。
comicoさんでの漫画ですが、今まで携帯の不具合で更新できなかったけど今日パソコンで更新できました!わーい!
合わせて宜しくお願い致しますm(_ _)m