見応えがありました。
ウィーン・モダン展 〜クリムト、シーレ 世紀末への道
(→公式サイト)
19世紀末ウィーンで生みだされた、モダンな芸術作品の数々。
ウィーンがいかにして自由な芸術の都になったか。
展覧会の前半は、ハプスブルク家の歴史やウィーンの街の変遷がひと目でわかるようになっていて、かの都の成り立ちをなにも知らなかったわたしにはとても勉強になりました。
ウィーンって、19世紀の半ばまでこんなごっつい城壁に取り囲まれていたのね。(オスマン帝国が攻めてきたときに攻撃しやすいように、周囲には空き地が広がっていた)
19世紀に平和な世の中になって人口が増えると、その城壁を取り壊して
そのあとにリンク通りというだだっ広い環状道路をつくり、市街地を外へ外へとガンガン拡張。こういう劇的な移り変わりにはワクワクさせられます。
そんなふうにウィーンがめまぐるしい進化を遂げていた時代に活躍したのが、クリムトやシーレをはじめとする世紀末の芸術家たち(パリで印象派が活躍していた時期より少しあとになります)。
個々の作品ももちろん素晴らしいけど、わたしのツボにはまったのは、彼ら〈ウィーン分離派〉の展覧会のポスターでした。
こんなのがいくつも。フォントやデザインがおしゃれすぎるー。
展覧会の目玉はやはりクリムトの作品。
この方は官能的かつ退廃的かつきらびやかで、ボワ〜とした作品を描く人だと思っていたけれど、鉛筆画や写実的な絵ももんのすごくお上手です。
ブルク劇場が市の拡張により取り壊されることになったときに、皇帝の依頼で描かれた作品。上流階級の人々が細かく細かく描きこまれています。
ご本人は、いつも青いだぶだぶのスモック(仕事着)を着ていた庶民的なオジサンだったようで……。そのスモックも展示されていました(やたらと大きかった)。
本人の写真もあって…………
(絵のイメージとだいぶ違うので、、、一応あいだを空けます)
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(^^;) 、、、、、、
ミュージアムショップには、上の写真をネタにしたグッズまでw
帰ってから、買えばよかったかしらと思いました。