係の人がスタートを告げる。
私とSは楽勝ッと言いながら出発した。
特に絶対的なプランはないが、とにかく第一チェックポイントを目指す。
目的地は17km先の加古川にある鶴林寺公園だ。
普段よりもちょっと早いペースで歩く。
元気なうちに行けるとこまで行け、と誰かのYouTubeで言っていた気がする。
振り返って思うことは、孤独でなかったのがゴールまで辿り着いた要因の大きな一つだったこと。
Sと他愛の無い話をしながらすたすた歩く。
忘れた頃に届くTのLINEも良かった。
先を行くTが通った道を追いかける事は、時に目標にもなり、時に怒りと言うパワーにもなり、いずれにせよ一歩を踏み出す原動力にはなっていた。
ソロで参加される方は本当に辛かったのでないだろうか。
歩きながら観光気分でもいた。
何故かバッティングセンターが沢山あったので、今行くかゴールしたら3人で行くか相談しながら足を進めた。
しかし、私は失敗した。
いつの間にかガンバのタオルマフラーを紛失していた。
首にかけていたタオルを途中からリュックの紐に引っ掛けていたが、気付いた時にはその姿はなかった。
知らない街に落とし物をした申し訳なさと、よりによってガンバ大阪のグッズを無くした事でテンションはダダ下がった。
前向きに捉えるため、これから起こる不運をタオマフが身代わりになってくれたと思うしかなかった。
そして、ペース自体は余裕で鶴林寺公園に到着した。
チェックポイントの係員に楽勝ッと挨拶した。