寝覚めは悪くなかった。
前日にマックスバリュで買っておいたパンやらを胃に流し込む。
ウェアを纏い、シューズを履く。
荷物の最終チェックを済ませ、私たちはチェックアウトした。
スタート地点へ向かいながらダラダラ歩いていると、チラホラ現れる参加者が目につく。
明らかに緊張してる奴もいれば、玄人感を滲ませる奴もいた。
そんな中で私は参加者の一般男性に声をかけられた。
彼は私が着用していたシャツを見て声をかけずにはいられなかったらしい。
私は今年のガンバソニックで配布されたTシャツを着用し、首には今年のファンクラブタオルマフラーをかけていた。
彼もガンバサポであり、直近の成績や翌日の天皇杯準決勝について意見を交わした。
彼はビギナーなので、翌日の試合を観戦することができるらしい。
私は100kmウォーク後の準決勝観戦はできないが、すでに決勝戦当日の往復新幹線は押さえていると伝え、お互いの健闘とガンバの勝利を願って別れた。
いい奴だったぜ。
スタート地点は賑わっていた。
すでにスタートした参加者も多い。
我々は荷物を預け、記念撮影をした。
そうしている間にチャレンジャーTが出発した。
必ず追いつく。
そう思いながら送り出した。
Tは笑っていた。
私とSもそうだった。
それからSは最終的な準備に取りかかる。
ワセリンを塗り、テーピングをしていた。
私はこれと言ってすることが無かったので、少しだけワセリンを借りて気持ち足指とかに塗っておいた。
チャレンジャーやビギナーはどんどん出発する。
約2,000人くらいが参加していたが、私とSのようなエキスパートはわずかだった。
何とかなるやろ。
私はスタートの合図を待った。