清々しい朝にご近所を散歩する。
土日のルーティンとなり、時々コンビニで朝ごはんを買ったりした。
何とかなるやろ。
残り2週間くらいは体力の温存に努め、やはりYouTubeで歩き方を学習した。
週末には本番と言う時期になり、予約しておいたがん検診に行く。
バリウムを排出するための下剤で少し体調を崩しかけ、大会に一抹の不安がよぎる。
私の懸念材料はそれくらいであった。
TとSも思い思いの練習を重ねていたが、それまでの間にTの膝は爆発していたらしい。
Tが痛んだら置いていこうかな、と思っていた。
ところが本番前に大変な事実が判明する。
エクストリームウォークにはいくつかの部門がある。
36kmのビギナーズ部門と、100kmで制限時間が26時間のチャレンジクラス及び24時間のエキスパートクラスだ。
私は2人ともエキスパートクラスだと思っていたので、仕方なくエキスパートクラスで申し込んだが、Tはチャレンジャーだった。
俺もそうすれば良かった。
当日が近づくにつれ、何度もその思いが胸を脳を反芻した。
何とか気持ちを切り替えようと、先にスタートするTを追い抜くプランを立てることにした。
時速4kmで移動するTを90分後にスタートして追いつく場合、果たしてこちらは時速何kmで、距離にして何km地点で追いつけるのか。
ややもすれば小学6年生辺りの算数の問題である。
しかし、机上の計算よりも実際の90分ハンデはかなり厳しい条件だったと、私は後に知った。