自席近くの内線が鳴り、別室に呼び出された私は緊張していた。
そして、総務課長により、昨年11月に受けた昇任試験の結果を聞く。
「合格です。おめでとうございます」
こうして、来年度から私は主任となる。
そんな浮かれ気分で、昨日、長女の通う保育園の卒園式に、僭越ながら保護者会を代表してお祝いの言葉を送るため出席した。
卒園する子ども達とその保護者、そして、園長先生と保育士の皆さんにガンバレ、アリガトウと言えば良い。
そんなドライな気持ちは一変する。
私も変わったものだ。
まさか、私という人間が他人の子どもの卒園式であんなに感動するとはな。
その流れで謝恩会にも出席した。
今度は保護者から先生達への感謝の意を確認し、来年度に長女が卒園するため、十分に予習ができたと思う。
ただ、お昼ご飯を園長先生(男)と頂いたのだが、園長先生に「さっきの挨拶、優しさが伝わりました。変な話、私が女性ならあなたのような人と結婚したいと思います」と、意味不明な告白をされた。
これはきっと、持ち上げておいて来年度も保護者会に入らせるという園長先生の常套手段に違いない。