コマオは土曜の休日をのんびり過ごした。
すこし遅めに起床し、嫁の作るベーコンエッグを食し、テレビを見てごろごろし、洗濯をして外に干した。
のんびりしている内にお昼になり、ドラマを見ながらランチに出掛けるか寝床でパスタを食べるか悩み、悩んでいるうちに嫁が台所に立ち、パスタを調理し始めた。
ドラマの殺人事件が無事解決したところでコマオは食器を洗い、夕食の食材を買いに出掛けようと嫁に持ちかけた。
嫁はそれに従い、化粧はほどほどに帽子を深くかぶり、マスクをして準備をする。
妊婦さんはインフルエンザの予防に努めている。
決して化粧の手抜きだけではないようだ。
サンマルクのチョコクロワッサンを食べたくなり、コマオは近隣のイオンショッピングモールへと車を走らせる。
しかし、寝床を飛び出して間もなく、嫁は西松屋へ行きたいとコマオにリクエストした。
西松屋に到着したコマオらはベビーグッズをちらちらと見学し、妊婦グッズをじっくり手にとって見始めた。
実際に装着するのは嫁なのでコマオは5分で飽きてしまう。
そんなぼやっとしているコマオに通路の向こうから小さな女の子がおもちゃの銃を向けていた。
そしてピロピロと音を出しながら何となくコマオに銃を発砲している。
土曜の昼過ぎだが人はあまりなく、隣で嫁は品定めに忙しい。
退屈していたコマオは何の気なしにお腹を押さえ苦痛に歪む表情を少女に見せた。
すると少女のハートに火がつき、何度も何度もコマオを撃ち続ける。
コマオは痛みを訴え、床に伏せる。
少女はよりけたけた笑っている。
嫁は他人のしかも幼い女の子と遊ぶコマオに危機感を抱いたと言う。
傍から見れば変質者のようなものである。
そろそろお遊びにも飽きたコマオだが、少女はコマオと嫁の行くところについて来る。
そして、コマオらを撃ちまくる。
品物を選びながらもコマオは痛いだのまいっただの言いながら歩いていると、もう収拾がつかない。
仕方ないのでおもちゃのコーナーを通りかかったコマオはそこにあった銃で少女に反撃した。
少女をやっつけて全てを終わりにしようと思ったが、余計に少女を燃え上がらせてしまう。
コマオはまだ子どもの気持ちを理解していない。
近々妹が産まれるというその少女が母親のもとに行っているうちに、コマオらは店から退散した。
夏には自分の子が出てくる。
少女のような愛嬌のある友だちがいればいいなと思いながらイオンショッピングモールを目指した。