シンガポールに着くと時計の針は午前7時半を指していた。
時差ってすごいとコマオは思う。
それ以上にとにかく眠い。
飛行機でしっかり寝て、シンガポールでお買い物するぜと計画していた頃が懐かしい。
コマオと嫁、その他の旅行者は業務的にバスに揺られ、チャンギ空港から免税店に連れて行かれた。
オプショナルツアーに参加する元気もない。
免税店に到着したのは8時過ぎ。
コマオらは途方に暮れた。
時間が早すぎてお店はどこも開店前である。
とりあえず、コマオらは地下街へと潜る。
地下街にはスターバックスがあり、コーヒーで眠気を覚ます事にした。
コーヒーを注文してからコマオははっとした。
そう言えば、コマオのお財布にはシンガポールドルはない。
円とアメリカドルとモルディブのルフィアしかない。
スターバックスではVISAを使えたが前途多難が容易に予想できた。
アメリカドルは使えませんと教えてくれたスターバックスのアルバイトっぽいメガネ女子店員が馴れ馴れしく話しかけてくる。
「何、あなた達シンガポール初めて?」
「えぇ。ハネムーンの乗り継ぎで寄りました」
「そう。両替は外でできるからね。ハヴァナイストリップ」
コーヒーで少し回復したコマオらはオーチャードロードをぷらぷらした。
店は全く開いていない。
10時を回ってからコマオらは免税店2階にあるJTBに行き、ソファを借りて寝ることにした。
もう眠くて仕方がなかった。
しばらく寝起きを繰り返し、小腹の空いたコマオらは伊勢丹へ出掛ける。
外は土砂降りの大雨だった。
伊勢丹では謎の中国料理店SAKURAで昼食をとる。
チャーハンやスープを頼み、メインにチリクラブを食べる。
しかし、カニは食べにくいので失敗だった。
昼食後、コマオらはJTBで再休憩する。
夕方になって雨は止んでいた。
オーチャードロードに出てみると通りはクリスマスに彩られていた。
土曜日の午後、人で溢れている。
手持ちのアメリカドルを全てシンガポールドルに両替し、コンビニでジュースを購入する。
ミッキーのTシャツを嫁が気に入ったようなので購入する。
小腹が空いたのでケンタッキーでチキンを食べ、クリスマスムードに乗っかった。
ケンタッキーのおばちゃんは日本語ペラペラで何だかホッとさせられた。
夜、免税店からチャンギ空港へ向かう。
深夜のフライトで関空へ戻る。
搭乗後、コマオは激しさ頭痛に見舞われた。