八代市鏡町鏡村に所在する
福善寺跡です。
文化財の指定は受けていません。
説明板によると、福善寺は金海山釈迦院(八代市泉町)の末寺で、建武元年(1334年)以前の開基と考えられますが、創建についてはよく分からないそうです。当時の福善寺は八代荘の名刹であり、宗教や文化の中心だったそうです。
その後、阿蘇惟豊が逗留したり、阿蘇惟前が相良晴広と会見したりするなど歴史の舞台となっています。また、天正3年(1575年)には、相良義陽が前関白近衛前久をこの寺に案内し、歌を詠み交わしたそうです。
※写真は2021年5月撮影