おはようございます。
心理カウンセラーの吉田亮介です。
「嫌と言えない」というのは、カウンセリングで本当によく扱うテーマだということを前回お話しました。
そして、「うつ」とか、「ヤル気がおきない」という原因にもなるとお伝えしました。
今回は、「嫌といえない」ことが、なぜ「うつ」や「ヤル気がおきない」原因となるのかについてお話します。
「うつ」とか「うつ病」と言います。
これはどういう状態かと言うと、ひとつには自分を攻撃している状態です。
自分を責めています。
「自分はダメ」
「自分なんて価値がない」
たとてば、「うつ」になる人というのは多かれ少なかれこんな思考があります。
では、それと「嫌と言えない」とどう関係があるのか?
「イヤ!」と言うのって、ちょっとした攻撃性です。
ケンカを売るわけではありませんが、拒絶のエネルギーですよね?
伝え方を工夫したりはできます。
それでも最後の最後に、少しでもこのエネルギーがないとイヤと言えません。
「嫌と言えない」のではなくて、「嫌と感じない」なら特に問題ありません。
でも、「嫌と感じているのに嫌と言えない」のが問題です。
「嫌と感じているのに嫌と言えない」という場合は、その拒絶のエネルギーが抑圧されています。
そして、相手を拒絶する方向に向かう代わりに自分に向かいます。
「自分なんて断るに値しない」
「断れない自分が悪い・・」
「何て自分は弱いんだろう・・」
たとえば、こんな風に、相手に「イヤ!」という代わりにそのエネルギーを自分を責めることに使います。
矢印が相手ではなくて自分に向かっているのです。
「嫌と言えない」というと軽い感じがしますが、実はけっこうやっかいな兆候とも言えるのです。
こじらせなければ、実際、たいしたことはないのですが、本当にストレスがかかる状況だと大変です。
そういう状況で「嫌と言えない」ということが、「うつ」になる原因になりかねません。
最後までお読み頂きましてありがとうございます。
心理カウンセラー吉田亮介