こんにちは
心理カウンセラーの吉田亮介です。
前回からの続きになります。
新入社員のAさんもBさんも、入社早々に、早速、プロジェクトを任されました。
ところがAさんもBさんもプロジェクトに失敗してしまいました。
この時、ふたりはどんな『思考(考え方)』をするでしょうか?
Aさんは「プロジェクトに失敗するなんて、私は何てダメな人間なんだろう・・・。」と想いました。
Bさんは「プロジェクトに失敗するなんて、私は能力が足りない。」と想いました。
そして、前回、そんな『思考』をしたAさんがどんな『感情』を感じて、そこからどんな『行動』をして、そしてどんな『人生』になるのかというお話をしました。
一方でBさんはどうでしょうか?
Bさんだってプロジェクトに失敗したことに変わりはありません。
Bさんだって落ち込むでしょう。失敗は失敗です。
でも、「私には能力が足りない」と思ったのですから、次には「能力をつけなければ!」と思うはずです。
そうなると、多少気持ちの切り替えに時間はかかるとしても、「能力をつけよう!」と前向きになります。
だから、気持ちも「やるぞ!」「がんばろう!」と前向きなものになって行きます。
そうすると、次にどんな『行動』になるでしょうか?
「やるぞ!」「がんばろう!」と思っていますから、足りないところを勉強するかもしれません。
あるいは上司のところに行って、次は成功させたいので、良くなかった点、改善点を教えて下さいと言うかもしれません。
その『結果』どうなるでしょうか?
そうなると、そんな姿勢や様子はまわりからみても分かります。
上司も、Bさんはヤル気があるな。見どころがあるから次も思い切ってプロジェクトを任せてみようか。と思うかもしれません。
そのヤル気を買ってどんどん仕事を任せて行くでしょう。
ハードルが上がる分、Bさんはその後も何度か失敗をするかもしれません。
その度に能力の不足を感じて、よりいっそうがんばるでしょう。
そうなるとBさんはどんな『人生』になるでしょうか?
そうなるとBさんは、どんどん成長して行きます。
大変だし、辛いこともあるけど、充実している!という状況になるでしょう。
そして、やがては部下を持ち、それに見合ったお給料をもらうでしょう。
そして、ますます成長していくというプラスのスパイラルに乗って行きます。
何よりBさんは、「充実感」「やり甲斐」「チャレンジする楽しさ」という前向きな気持に溢れた充実した人生になります。
どうでしょうか?
プロジェクトの失敗という同じ体験を通して
「私は何てダメな人間だ・・・。」と想ったAさん。
「私は能力が足りない。」と想ったBさん。
出発点はたったこれだけの違いだったのに、こんなにも違った『人生』になってしまうのです。
もちろん、必ずこうなるというわけではありません。
例外もあるでしょう。
ですが、おおよそ、こうなることが多いということに、あなたもうなづくのではないでしょうか。
さて、そうなると、ここでひとつの疑問が出てきます。
出発点は、プロジェクト失敗という同じ出来事を体験した点は同じでした。
その後の感じ方、物事の捉え方の違いに過ぎなかったわけです。
では、この捉え方の違いはどこから来たのでしょうか?
何で同じ出来事を体験しているのに2人は捉え方が違うのでしょうか?
それについてはまた次回お話したいと想います。
最後までお読みいただきましてありがとうございます。
心理カウンセラー吉田亮介