こんにちは
心理カウンセラーの吉田亮介です。
今回もメンタルブロック「正気であってはいけない」についてお話を続けたいと思います。
もうひとつの典型的なパターンとして、ご両親のどちらか、あるいは両方が「統合失調症」などの精神疾患を抱えている場合です。
「統合失調症」と一口に言っても色々な症状がありますが、ひとつの代表的な症状に「幻覚妄想」があります。
「スパイに追われている」など、何かに怯えたりしているようなこともよくあるようです。
「統合失調症」だと言動が首尾一貫しなくなる場合が多々あります。
支離滅裂になったりします。感じていることと、言語での表現が一致しなくなったりします。
「統合失調症」自体は脳の障害と言われていますが、そんな両親の支離滅裂な言動を聞いて育った子供は、脳が正常であったとしても、「親が一番のお手本」になりますので、それを真似て言動が「支離滅裂」になったりします。
そうした場合は、カウンセリングを通して改善することが可能になります。
カウンセリングなどせずとも、しゃべり方の矯正をすればいいのでは? と思われる方もいるかもしれません。
もちろん、それで済むのであればそれでもいいのですが、それで済むなら恐らく成人する頃には矯正出来ていると思われます。
そこには、やっぱり、何らかのメンタルブロック(無意識の思い込み)が出来ているのです。
例えば、自分自身がお母さんやお父さんと同じように支離滅裂な言動をして、世界観を共有することで、お母さんやお父さんとつながっている感覚を大切にしているのかもしれません。
それをやめてしまうと「お父さんやお母さんから見捨てられるように感じる」のかもしれませんし、逆に「お父さんやお母さんを見捨てるように感じる」のかもしれません。
こんな風に子供の親に対する愛情は海よりも深いのです。
親が子供をないがしろにすることは出来ても子供が親をないがしろにすることは出来ません。
なぜなら小さい子供にとって、両親というのは「世界の基準」で、「絶対的な存在」だからです。
その両親に無視されたら生きていけないわけですから、子供の親への愛は無条件です。
明らかに虐待されている子供ですら、両親が悪いとは思っておらず「自分が悪い」からだと感がていることがほとんどです。
だからこそ、理屈だけではなかなか解決しないのです。
あなたの周囲に奇異な言動をする人がいたとしても、それにはもしかすると深い理由があるかもしれませんね。
最後までお読み頂きましてありがとうございます。
心理カウンセラー 吉田亮介