こんにちは
心理カウンセラーの吉田亮介です。
あなたの周りに、突飛な言動で目立とうとする人はいませんか?
ただし、これは、単に注目を集めようとしたり、目立ちたがるというのとは少し違います。
単に目立ちたいとか、輪の中心にいたい人の場合は、何か面白いことを言ったり、単に「面白い」人だったり、「面白い」人になろうと頑張っている感じだと思います。
それに対して、「正気(普通)であってはいけない」のメンタルブロックがある場合、いわゆる普通(正気)ではないことで目立とうとします。
「変わった人」という印象です。
芸能人の例を拝借すれば、普通のお笑い芸人と呼ばれる方々はただの目立ちたがり屋だったり、売れるために注目を引いているだけですよね。これは「正気(普通)」 です。
一方で、鳥居みゆきさんみたいなぶっ飛んだ感じ、奇行や奇異な言動の人は「正気(普通)ではない」ですよね。
※(注)鳥居みゆきさんを批判していません。ただの芸風かもしれませんが、好例だったので例として使わせて頂いています。
もちろん、あれは芸風で普段は、どこにでもいるような普通の感じであればこの「正気であってはいけない」というメンタルブロックはないことになりますが、普段からあんな感じだとすれば「正気(普通)ではない」ということになります。
鳥居みゆきさんを知らない人もいると思うのでもう少し捕捉すると、単に目立ちたいというのではなく、全く脈絡のないことを言ったり、ちょっと気持ち悪いことを言ったり、「あの人変だよね」「変わってるよね」と言ったりすると、むしろ喜ぶような人です。
鳥居みゆきさんの家には骸骨の置物があったり、不気味なオブジェがたくさんあります。言動も奇怪です。もし、普段からそうなのであればこのメンタルブロックがある可能性が高いです。
では、なぜ、そんなことをして目立とうとするのでしょうか?
ひとつの典型的なパターンは小さい頃、お母さんが仕事に出ていて忙しかったりして構ってもらえず寂しかった。そこで、変な言動をするとお母さんが心配して構ってくれたりするわけです。
それこそ、お母さんが心配になるようなわけのわからないことを言ったり、変な絵を描いたりすれば、お母さんも「この子大丈夫かしら?」と思って、声を掛けてくれたり、構ってくれたりするわけです。
うまくいけば、「ちょっと、ほったらかしにし過ぎたのが良くなかった。」とお母さんがかまってくれるようになるかもしれません。
ですが、その後も、あまり構ってくれず、突飛な言動をした時だけ、「どうしたの?」と少し構ってくれたりする状況だと、無意識に「変わった言動をすれば(私が変わっていれば)お母さん(他人)がかまってくれる」という風に思うようになるわけです。
こうやって、「正気であってはいけない」という無意識の思い込み=メンタルブロックが出来るわけです。
「正気(普通)であってはいけない。正気(普通)ではお母さんがかまってくれない。」
さらにこのお母さんの部分を色々な人に重ねあわせます。
「正気(普通)であってはいけない。正気(普通)では誰も私を相手にしてくれない」
という風に、メンタルブロック(無意識の思い込み)が形成されて行きます。
それで、うまく言っていて、困ってなければ何も問題ありません。
変わっているのが気に入っていて特別人に迷惑を掛けていないのであれば個人の趣味嗜好の問題です。
でも、本当は、こんなことやめたい。普通に友達をつくったり恋人をつくったり結婚したいというような想いが心の奥底にあるなら、このメンタルブロックを解除することが解決になります。
次回もこのメンタルブロック「正気であってはいけない」についてお話を続けたいと思います。
最後までお読み頂きましてありがとうございます。
心理カウンセラー 吉田亮介