こんばんは
心理カウンセラーの吉田亮介です。
前回のリストカットについての続きです。
前回、リストカットをしてしまう心理についてお話しましたが、「リストカットした場合の心理は◯◯です。」 と方程式のように決めることは出来ないともお伝えしました。
実際、信じられないような例も存在します。
外国の例ですが、以前たまたまTVで観たのですが、リストカットというよりアームカット(カミソリなどで腕を切る)、レッグカット(脚を切る)ということを繰り返す女性がいました。
彼女が、それをしたのは「血が好きだったから」だそうです。彼女は血を見て、舐めたかったのです。
なぜなのかは彼女自身もわからないそうです。
今は、ソーセージ用に販売されている豚の血を飲むことで代用しているそうです。
こんな風に、想像出来ないような理由の場合もあります。
もちろん、中には死ねると思って「自殺」の意志を持ってやる人もいるでしょう。
ですが、多くの場合は自傷行為といって、前回お話ししたような心情からリストカットをします。
もちろん、実際の胸中はもっともっと複雑で多様ですが、ここでは簡略化して書いています。
さて、もうひとつ、メンタルブロック「感じてはいけない」との関連性をまだ話していませんでした。
自傷行為を繰り返す人というのは、多くの場合、「痛み」が鈍くなっています。
どこかで心理的に「感じない」ようにしているのです。
ですので、この「感じてはいけない」というメンタルブロックを解除することで、「健全な痛み」を取り戻し、痛くてリストカットが出来ないという状況にもなります。
これは、摂食障害などで過食嘔吐するケースも同じです。
本来、嘔吐というのはすごく苦しいものですが、繰り返す中で、「感じないように」しています。
何も感じないという意味ではありませんが、いわゆる健康な人に比べれば相当、感じなくなっています。
感じないようにして、嘔吐することで、複雑に抑圧された感情を文字通り吐き出しています。
もちろん、そもそもなぜ、嘔吐を繰り返したり、自傷行為をするほど精神的に追い詰められたのか?というところが重要です。
それと、抑圧した感情をしっかり外に出すことが重要です。
多くの場合で、「私は、存在する価値がない」「私は誰にも愛されない」「ありのままの自分には価値がない」というような思い込みがあるでしょう。
ですので、まず、この気持ちをケアしていくことが大切になります。
どうやってケアするの?
ということになると、まずはじっくり話を聞いてもらうということがヒーリングを起こします。
そのためのカウンセラーでもありますが、身近にしっかり、無批判に聞いてくれる人がいるのであればむしろカウンセラーよりもその人のことを分かっている分いいかもしれません。
その次に、心の準備が整ったら、問題を解決していくというステップに入ります。
具体的にはメンタルブロックを解除したり、見方を変えたりということをやって行きます。
※メンタルブロック解除についてはコチラをお読みください。
後は、こうして、ひとつひとつ、問題を解決しながら、現実にどんな変化があったかを毎回確認しながら、ゴール(その人が望む人生、望む自分)を目指していくだけです。
最後までお読み頂きありがとうございます。
心理カウンセラー 吉田亮介