こんばんは
心理カウンセラーの吉田亮介です。
前回、2種類の問題解決方法があるというお話をしましたね。
前回、問題解決には2つの方法があるということをお話しました。
【問題解決の2つの方法】
1,考え方や感情が変化して現実(状況や相手)も変わる。
2,考え方や感情が変化して現実の受け止めた方が変わる(現実(状況や相手)は変らない)
1つずつ説明します。
1,考え方や感情が変化して現実(状況や相手)も変わる。
これは、例えばどんな場合でしょうか?
うつ状態が改善して働けるようになった。
結婚できた。
パワハラされなくなった。
などが例に挙げられます。
これだけだとよくわからないかもしれないですね。
もう少し詳しく説明します。
例えば、結婚を例に取ります。
結婚したいという女性がいたとします。
ところが、男性恐怖症などがあれば、結婚まで行き着くのはなかなか難しいですよね。
なかなか男性と親しくなれないからです。
そこで、その女性がカウンセリングを受けに来たとします。
そして、カウンセリングを通して、男性恐怖が解消(男性に対する怖いという感情が変化)したとします。
そうなると、もともと男性と親しくなりたいという思いはあるので、機会があれば実際親しくなります。
とんとん拍子で進むとすれば交際して結婚となるかもしれません。
そうなると、「結婚したいけど出来ない・・・。」から「結婚出来た。」という風に現実も変わりますよね。
つまり、「考え方や感情が変化して現実(状況や相手)も変わる。」ということです。
これに対して
2,考え方や感情が変化して現実の受け止めた方が変わる(現実(状況や相手)は変らない)
はどういうことかというと、例えば、上司に理不尽に怒られ続ける日々が続いていて、ストレスからカウンセリングを受けたとします。
このクライアントさんは、小さいころ体罰も日常茶飯事の怖いお父さんをその上司に重ねていたとします。
そして、カウンセリングを通して、その恐怖を克服したとします。
つまり、恐怖の感情が変化したことで厳しかったお父さんへの見方が変わります。
お父さんへの恐怖がなくなります。
すると、その怖いお父さんを重ねあわせていた上司に対しても見方が変わります。
怖いお父さんを重ねあわせて必要以上に怖くなっていた部分がなくなります。
すると、怖かった上司が、以前ほど怖くなくなります。
確かに、理不尽に怒っている上司は変わらないし、理不尽に怒られ続けている状況も変わっていないのですが、「まあ、こういう人だから仕方ないな」と割合冷静に受け止めて、いい意味で右から左に聞き流せるようになります。
そうなるとストレスゼロとは言わないまでも以前に比べて激減して、ほとんど悩むこともなくなります。
怒られないに越したことはないにせよ大した問題でもなく、
解決という状態になります。
こういう解決もあるということです。
解決というのは必ずしも自分の外側や相手が変わるということばかりではないということです。
前回、後輩格である自分が先輩を差し置いて花型部署に異動になったためにやっかまれるというようなことで悩んでいるクライアントさんから「こんな悩みは解決できるんでしょうか?」と聞かれたというお話をしました。
この場合、やっかむ先輩社員は変えられませんが、本人の受け止めた方が変わるようなカウンセリングをすることで、実質解決とするようなことが可能となります。
場合によっては実際に現実も変わる可能性もありますね。
こんな風にカウンセリングの解決には2種類のパターンがあるということです。
さらに、厳密に言うともうひとつの解決パターンというのが存在します。
それについては、また次回お話します。