こんにちは
心理カウンセラーの吉田亮介です。
前回、問題解決型のカウンセリングとは?ということについてお話しました。
通常のカウンセリングと問題解決型のカウンセリングの違いについて分かって頂けたでしょうか?
分からないという方もご安心下さい。今日もこのことについて書きます。
この辺り、なかなか伝わりにくいところもありますので、角度を変えたりしながらもう少し説明させて下さい。
先ず、ここで通常のカウンセリングと言っているのは、「トレーニングしたプロのカウンセラーが共感しながらじっくりあなたの悩みを聞いてくれる」というタイプのカウンセリングです。
一方で、僕が行っている問題解決型のカウンセリングは、もちろん、話をじっくりと聞くことをしますが、それ以上に積極的に問題解決を図るものです。
誤解を恐れず図式化してみます。
●通常のカウンセリング
(1)受け止めて、共感する。→スッキリして安心。
(2)落ち着いて状況をみれるようになって問題解決の糸口がつかめる。
(3)少しずつ自分自身の変化が起こったり、現実の問題に取り組んだり出来るようになっていく。
→問題解決に向かう。
●問題解決型カウンセリング
(1)解決したい問題を明確にする。
(2)原因を明確にする(メンタルブロックの特定)
(3)原因を取り除く(メンタルブロックを解除する)
→解決!
わかりやすいように枝葉をバッサリ切り落として簡略化して書きました。
この違いが伝わるでしょうか?
通常のカウンセリングは、悩んで苦悩している状態のクライアントさんに手を差し伸べます。
そうすることで、クライアントさんは落ち着いた心を取り戻したり、受け止めてくれるカウンセラーの存在を心強く思って、自ら問題を解決していく力を取戻していくことが出来ます。
ただ、そもそもクライアントさんは結局自分の問題の本質がどこにあるのかがわからなかったり、解決できずにただ依存して安心を得るためだけに通うということになってしまうこともあります。
依存がいつも悪いわけではありません。
例えば、赤ん坊はほとんど100%ママとパパに依存しています。
心が弱っている人も立ち直るプロセスで健全に依存することは悪いことではないですし、多くの方にとって必要なことでしょう。
問題なのは依存しっぱなしだったり、無意識に解決を望まない場合です。
あるいは、依存するつもりもなく解決する意志もあるのだけれど、原因がわからないし、どうやって解決したらいいのかわからない。という場合です。
※解決を望まないケースについてはコチラの記事をお読みください。
このようなケースでは2年も3年も通っても一向に解決しないというケースが出て来ます。
一方で問題解決型のカウンセリングは、積極的に問題解決を図ります。
もちろん、ただただ辛くて解決どころではないという時期もあるでしょう。
そんな時は、通常のカウンセリングを行います。
そうして、解決の準備が整うのを待ちます。
やはり、時間が必要なこともあるからです。
例えば最愛の人の死などはいい例ですが、その現実を受け入れるにはある程度の時間は必要です。
こんな時には通常のカウンセリングが力を発揮します。
ですが、最愛の人の死が乗り越えがたい深い悲しみを伴っているとはいえそれを何年も何年も引きずって寝込んでいるとしたらどうでしょうか?
恐らく亡くなった最愛の人こそがそんな姿をみたら悲しむのではないでしょうか。
心の片隅にはいつもとどめて欲しい。でも、前を向いて新しい人生を歩いて行って欲しいと思うのではないでしょうか?
もちろん、それを決めるのは僕ではありません。
ですが、その準備が出来ている、だけど、なぜか気力が出ない、どうしていいかわからないという方を支援するのが僕の役目です。
そこにある真の原因を探りだして、その方が問題解決をして新しい人生を歩む手助けをするのです。
次回は具体例で説明しますので、もう少し通常のカウンセリングと問題解決型のカウンセリングの違いについて説明を続けたいと思います。
最後までお読み頂きましてありがとうございます。
心理カウンセラー 吉田亮介