こんにちは
心理カウンセラーの吉田亮介です。
今回は、《成長》に関するリミッティング・ビリーフ(メンタルブロック)のひとつである【親から離れてはいけない】について詳しく説明したいと想います。
※ビリーフとは「心の抵抗」のことを言います。
詳しくはこちらの記事をご覧ください↓
【親から離れてはいけない】
【症状】
・親離れできない(「私が離れると、お母さんが寂しさから病気になって死んでしまいそう・・・」)
・親離れが恐い
・独り暮らしができない
・用事が済んだらすぐに家に帰らないといけないと思ってしまう
・(旅行先等で)親が一緒にいないと不安になる
・(旅行先等で)親が一緒にいないときだけ自由に感じる
・離れると親に攻撃されそうで恐い
・摂食障害が治らない(私の病気が治ってしまうと、母親から離れなくてはならない)
・分離不安障害
【ビリーフが出来る背景】
・子どもの世話だけが生きがいで、子どもを手元から放したくない母親から、「お前がいなくなるとお母さんは・・・」と言ったようなメッセージを与えられてきた
・心配性で過保護、過干渉な親から、「私から離れると危険だよ」というメッセージを与えられてきた
前回は、「親から離れてはいけない」
のビリーフを持った困ったマザコン男性
の特徴をお伝えしました。
では、そんな風になってしまった背景は
何でしょうか?
シングルマザーで女手ひとつで育てて
もらった一人っ子の男性や、
仕事優先で家庭を顧みない仕事人間の
父親を持つ一人っ子の男性は、マザコン
になりやすい傾向があります。
父親不在の場合、両親からバランスよく
注がれる愛情が過度に母親に偏るという
のがまずありますね。
そして、母親も夫不在のため、寂しさや
虚しさも手伝って、子供に集中的に過度
の偏った愛情を注いでしまいがちです。
子供を甘やかし続けて、何でもやってあげたり
します。当然、子供は成長する機会を奪われます。
そして、甘えていた方が母親に愛されるという
風に想います。
シングルマザーの場合は、結びつきが強い
ことが多いのです。
母親が苦労しているのをみているので、
子供も母親に共感します。まして、自分の
ために苦労してくれているのだと思うから
なおさらです。
そして、こうしたケースでは母親が父親の
悪口をいうことも珍しくありません。
そうなると母親に肩入れした男の子は、
父親のことを憎むようになります。
そうなるとますます母親との絆が
深まっていくのです。
また、父親から学べるはずの「父性」
「男性らしさ」も学ぶ機会がなくなります。
従って、優柔不断だったり、依存的で
イザというときうろたえてしまうような
「成長してはいけない」という
状態になりがちです。
※必ずこうなるという意味ではありません。
そして、大人になってからも、シングルマザー
や父親不在の母親を一人にするのが
かわいそうで、自立できなくなります。
また、自分自身も苦楽を共にして来た母親と
離れたくないという気持ちもありますね。
形として一人暮らしをしても常に母親が
出入りしたり、掃除や洗濯をしてもらった
り、母親から離れられないのです。
そこには
・母親に頼って、甘えている依存的な自分
・息子に執着して、甘えている母親を見放せない
という両方の気持ちが入り交じっているので
やっかいです。
仮に本人が成長したいと思ったとしても、
母親を見放せないという気持ちもあるので
なかなか自立が難しくなるのです。