こんにちは
心理カウンセラーの吉田亮介です。
今回も過呼吸について書きます。
前回は、過呼吸の原理とペーパーバッグ法が危険
なのでやめましょうというお話をしましたね。
今回は、過呼吸の対処法です。
では、正しい対処はどうすればいいのでしょうか?
過呼吸というのはそもそもがストレスや過度の緊張
で起こっている場合は、そっとしておけばいいのです。
そうすれば自然に収まっていくのです。
対処法がわからない場合は無理をせず
「大丈夫だよ」と言って声を掛けて上げる程度に
して放っておけば平気です。
下手なことをするよりもわからなかったり冷静に
対処出来ないと思ったら近くで見守るというのが
ベストです。
自分自身の場合も先ず、放っておけば収まる
ということを覚えておいて下さい。
もし、支援するのであれば先ず、「大丈夫だから」
という風に声を掛けてそばにいて安心させて
あげます。
次に呼吸を落ち着かせる手伝いをしてあげます。
二酸化炭素の減少が原因ですので速く浅くなっている
呼吸を落ち着かせてあげます。
呼吸が速くなっているので、胸や背中に手を当てて
ゆっくりと押して、呼吸を整えてあげるようにします。
吐くことに意識を意識を向けさせるようにします。
吸う:吐く の割合が 1:2 となるようにします。
これは、二酸化炭素の減少を抑えるためです。
1回の呼吸で10秒くらいかけて吐くようにします。
(息を吐く前には1,2秒ほど息を止めます。)
「10秒かけて吐いて」
と言って10秒を代わりに数えてあげるといいでしょう。
そうやってゆっくり吐くように誘導してあげます。
そうしたら「5秒で吸って」と5秒数え上げてあげます。
次に「2秒息を止めて」と止めてもらい。
さらに、また「10秒で吐いて」と数えてあげます。
このように
10秒で吐く→5秒で吸う→2秒止める
を繰り返しながら、背中に手を添えてゆっくり吐くのに
合わせて押してあげる。
秒数は目安なので状況に応じて多少変えてください。
大切なのは浅く早い呼吸をゆっくり深く
してあげることです。
これを繰り返して行けばやがて二酸化炭素不足が
解消されて落ち着くでしょう。
つまり道具は必要ないのです。
そして、以前話したようにペーパーバッグ法は危険なので
やめましょう。
自分ひとりの場合はとにかくゆっくり吐くことを心がける
ことが大事です。吸うことの2倍かけてゆっくり吐きます。
それとやがて収まるから大丈夫ということを
しっかり自分に言い聞かせましょう。
但し、過呼吸になる原因はストレスだけでなく病気の
可能性もあるので、そもそも何度も過呼吸になるなら
一度は病院で診断してもらってください。