こんにちは
心理カウンセラーの吉田亮介です。
前回、『絶望的決断』についてお話しました。
今回は、もう一つの『決断』の仕方である
『反抗的決断』についてお話しますね。
前回同様【重要な存在であってはいけない】
という例に沿って説明を進めますね。
このビリーフが出来る背景として
厳しくて、よほどのことがないと認めてくれない
両親というのを例として出しました。
すると、この場合の決断は、
「何かが出来ない自分は、(両親に)認めてもらえない。
価値がない・・・。だから、認めてもらえるように
必死に頑張ろう」
という感じとなります。
そして、これこそがまさしく
「絶望的決断」ですというお話をしました。
では、一方で『反抗的決断』の場合はどう
なのかというお話を今回はします。
『反抗的決断』というくらいですから、
反抗的な決断になります。
何に反抗しているのか?
【重要な存在であってはいけない】
という考え、「ビリーフ」となる考えに
反抗しています。
「ああ、何かが出来ないと両親は認めてくれないんだ・・・。
そんな自分には価値がないんだ」
というビリーフ(無意識の思い込み)に反抗します。
どういうことか?
つまり、
「俺(私)は価値がある。俺(私)はすごいんだ!」
と虚勢を張るわけです。
ですが、そもそも、心のうちでは
「何かが出来ない自分には価値がないんだ」
という想いがあるわけですね。
ですから、必死にその想いに抵抗しているわけです。
だから、本当はむしろ自信がないわけなのです。
自信がないからこそ、必死にアピールしているわけです。
「俺(私)は価値がある。俺(私)はすごいんだ!」
と。時々、過剰に自慢して来る人がいますよね?
そういう人は
「(何かが出来ない)自分には価値がないんだ」
という無意識の思い込みがあって、
俺はこれも出来る!あれも出来る!
と自分の無意識の思い込みに反抗(反発)して
何かが出来る自分をアピールしているのです。
こんな風に同じ無意識の思い込みでも
絶望的に決断したか、反抗的に決断したかで
現れてくる症状も違って来るのです。
いかにも自信なさげな人と過剰に自慢してくる人も
カウンセラーの立場から見れば同じタイプの
人とも言えるのです。