こんにちは
心理カウンセラーの吉田亮介です。
前回、お父さんの例を出して、
こんな風に自分の心の内を相手に鏡のように映しだして
しまうことを『投影』といいます。
というお話をしましたね。
今日も投影のお話です。
突然ですが、
あなたが嫌いな、あるいは苦手なその人
を思い浮かべてください。
あなたはなぜその人がキライ
あるいは苦手なのでしょうか?
・感情的だから
・理屈っぽいから
・ガミガミうるさいから
・身体が大きいから怖い
・声が大きいから怖い
・怒鳴られるから怖い
・服装がイヤだ。
・女を武器にしているから。
・自慢ばっかりするから。
どれかに当てはまったでしょうか?
あなたがキライなその人は実は
その人自身がキライなのでは
ないかもしれません。
実は
「あなた自身がキライなのかもしれません」
どういうことでしょうか?
あなたは自分の中にキライな部分はありますか?
ほとんどの方が少なくとも1つや2つはあると
想います。
あなたが若いほどにたくさんあるかもしれませんね。
そして、あなた自身のキライなところをいくつか
思い浮かべてみてください。
例えば、どんなところがイヤですか?
感情的なところ?
理屈っぽいところ?
体格が貧弱なところ?
太っていること?
つり目なところ?
人の顔色ばっかり伺ってしまうところ?
いくつか、あるいは無数にあるかもしれません。
その中でも特にこれだけはイヤだなというものが
あればそれを思い出してください。
次に、そんな自分自身のキライな面を強く持っている
他の人を思い浮かべてみて下さい。
あなたはその人がキライだったりしませんか?
あるいは、何かその人を見ているとイライラしたり、
その人に対して手厳しかったりしないでしょうか?
これも実は『投影』というもので、
自分が嫌っている自分自身の部分を他の人の
中に映しだして、それを憎むのです。
理屈っぽい人で、自分が理屈っぽいことを
すごくイヤだと想っている人は案外他の理屈っぽい人
に厳しかったり、理屈っぽい人がキライだったりするのです。
逆もあります。
自分が理論的で理性的なところが気に入っているなら
他の人で理論的で理性的な人がいれば、
その人に親近感を覚えて好意を抱くでしょう。
こんな風に人間は相手に自分の心の中を、
ちょうど映写機みたいに相手の中に映しだして
怒ったり、イヤがったりしています。
だから、
「~すべき」「~はイヤだ」
「~は絶対ダメ!」「~何て許せない!」
こういう禁止事項が自分の中で多い人は
自分にも厳しいですが、
人にも厳しい傾向があります。
もちろん、絶対ではありません。
自分に厳しく人には優しい人格者だって
世の中にはいますね。
ですが、あの人何かイヤだ。
キライ!ムカつく!
と思ったら、先ず自分の中に
そんな部分がないか確認してみてくださいね。