こんにちは
心理カウンセラーの吉田亮介です。
今日は、《自己重要感》に関するビリーフ（メンタルブロック）のひとつである【成し遂げてはいけない】について詳しく説明したいと想います。
【症状】と【刷り込みの場面】
は前回記事をご覧くださいね↓
「成し遂げてはいけない」の
ビリーフ(メンタルブロック)の特徴は、
その名のとおり物事を成し遂げられない
ということですね。
そして、今日は、
え？そんなところに原因が？
というまさかの事例をお話します。
ある女性のケースなのですが、
その女性は仕事を最後まで
成し遂げられませんでした。
どうしても、最後の方になると
失敗してしまったり、
急に病気になってしまったりして
最後まで仕上げることができないのです。
その女性が小さい頃、お母さんの
手伝いをしてかつお節を削って
いたそうです。
かつお節を削るってわかりますよね？
今の20代の方は？？？かもしれないので
写真を載せておきます。
昔は、家庭でかつお節を削って
いたのです。
ちょうどカンナのようなものですね。
このかつお節が木の固まりのように
カチカチで固いのですが、これを
削ってかつお節にするのです。
話を戻します。
その女性が小さい頃、お母さんの
手伝いをしてかつお節を削って
いたそうです。
このかつお節がカンナで木を削るように
少しずつ小さくなって行きます。
その女性は、その当時は小さい女の子
ですが、一生懸命削っています。
かつお節がどんどん小さくなって
行きます。
その女の子は最後までかつお節を
削ろうと一生懸命やっています。
さらにどんどん小さくなります。
その時、その女の子の手に激痛が
走ります。
指をカンナにかけてしまったのです。
指を深くザックリと切ってしまいました。
血がダラダラと流れます。
すごい恐怖と痛みです。
そんな中でその女の子は学習したのです。
「仕事を最後までやり遂げると
酷い目に遭う・・・。」
と。
これが彼女の信念となりメンタルブロック
となったのです。
だから、彼女は仕事を最後まで
やり遂げられないのです。
正確に言えば、彼女の自己防衛
プログラムが仕事を最後まで
やり遂げないようにして彼女を
守っているのです。
えー！？
かつお節と仕事のプロジェクトでは
全然違うじゃん！？
と思うかもしれません。
ですが、人間というのはそういう
風に出来ているようです。
イチイチこれはかつお節じゃないし
ケースが違うからプログラムを
起動させないとやっていては、
大変です。
毎回大怪我しないとならないからです。
だから、プログラムは応用が効きます。
これを「汎化」といいます。
これについては次回また詳しく
取り上げます。
ちなみにこの女性は
この場面で感情を吐き出して、
ビリーフ(メンタルブロック)を解除する
ことで仕事が最後までできるように
なったそうです。