こんにちは
心理カウンセラーの吉田亮介です。
前回の記事
にて、
「広場恐怖」と「予期不安」は、
「現実ではない妄想」
というお話をしました。
実は、悩んでいる方というのは
誤解を恐れず言えば、程度の差は
あれども現実をみていないのです。
ふざけるな!
こっちは真剣に悩んでいるんだ!
いいかげんにしろ!
と怒られてしまいそうですが、
何でこんな話をするかというと
そこに悩み解消の「鍵」があるからなんです。
どういうことか、
よくある例でお話しましょう。
たとえば、仕事でプレゼンをしなければ
いけないとか何か人前で話さないと行けない。
という時に、上手くいくように必死に準備
しますよね。
「うまく出来なかったらどうしよう」
と不安にもなります。
そして、不安だからこそ、
その不安から逃れたいのも手伝って
必死に準備します。
そして、前日の夜遅くまで準備しますが、
最後にはこう思います。
「やれることはやった。これでうまくいかなかったら
仕方ない!」
こんな風に思ったことはないでしょうか?
人事を尽くして天命を待つという心境ですよね。
この時既に「うまくいかなかったらどうしよう・・・。」
という気持ちを手放しているのです。
つまり、余計な妄想をしていないということです。
だから悩まないのです。
それと、こんなこともないでしょうか?
仕事や宿題などやらなければ
いけないことがある。
やらなければいけないんだけど、
やりたくない・・・。
そして、他のこと、例えばTVをみたり、
友人と遊んだり、部屋の片付けを始めたり
他の簡単な仕事ばっかりやってみたり。
そして、いよいよ締切り、納期が迫って来て
このままではマズイ!と思ってようやく
重い腰をあげる。
最初はやっぱり苦痛なのですが、
やり始めたらノってくる。
そうすると、「何だこんなことならもっと
早くに始めていれば良かった・・・。」
というようなことってありませんか?
要は、仕事をやる前に色々と妄想して
現実以上に仕事を難しいものにしていた
のです。
悩む代わりに現実に仕事に取り組んで
いれば、そんなに悩まなくて済んだわけです。
難しそうだ・・・と思って先延ばしていて、
やってみたら簡単だったということは
よくありますよね。
こんな風に人間は、現実をみずに
妄想することで「悩み」をつくりだしています。
悩んでいる人ほど現実をみていないのです。
これについては重要なことなので、
今後も折にふれて書いて行こうと思います。