私が運営している一般社団法人COM'Sは、就労移行支援事業所です。
そもそもこの「就労移行支援事業」とは何なのか、まとめてみたいと思います。
「就労移行支援事業」とは、
就職を目指す障害者・難病患者の方に訓練の機会を提供し、そこを経て就労に移行できるよう、いろいろな支援を行う事業
です。
単に就職することだけではなく、就職した職場にしっかりと定着することも目標になります。
そのために、事業所内で作業を行ってスキルを身に付けたり、企業で実習をしたり、適性によってどんな職場が合うか探したりもできます。
例として、COM’Sが就労移行支援事業所として行っている支援を挙げてみます。
・模擬面接
・ビジネスマナーの習得※
・求人票の見方の習得※
・履歴書の書き方の習得※
・パソコンスキルの習得※
このように、日常生活や就職活動などにおけるあらゆる困難を軽減していけるような支援を行っています。
※を付けた4つは障害者就労支援センターでも行われている支援ですが、連携して行うことも可能です。
特にパソコンスキルの習得は、COM'Sが力を入れている部分です。
ワードやエクセルなどの基本的なソフトを学べる事業所は多いですが、
COM’Sではイラストレーターやフォトショップなどの専門的なソフトの使い方も習得できます。
(詳しくはまた後日!)
就労移行支援では、一般就労を目指して訓練を行うことが目的なので、基本的に工賃は支払われないことになっています。
ただし、企業から依頼を受けたり、事業所で何らかの事業を行っていて作業が発生した場合は、働いた分だけ工賃が支払われます。
例えばCOM'Sでは、一般企業などから依頼を受け、名刺やチラシを作成しています。
イラストレーターやフォトショップなどのソフトを使って利用者の方が作成しますので、工賃が発生します。
COM'Sで作業を行っているのは、スキルを身に付けたり経験を積んだりといった目的はもちろんですが、
就職希望先に実際の作品を提出できれば、能力を分かってもらえて、就職に大きく近づけるからです。
COM'Sでは、就職に直結するものとして、作業による実践での学習を重視しています。
(COM’Sでは他にオークションへの出品作業も行っていますが、こちらもまたいずれ。)
作業の有無や内容、工賃などはもちろん事業所によって異なりますが、いずれにしても
就労移行支援事業とは、
就労を希望する障害者・難病患者の方が、必要なスキルを習得するために訓練できるサービス
ということになります。
ただし、就労移行支援事業には、「利用期間は2年以内」という決まりがあります。
「じゃあ2年頑張っても就職できなかったら……」と不安に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、大丈夫です。
「就労継続支援事業」というサービスもあるからです。
詳しくはまた次回更新します。
一般社団法人COM'S
〒985-8589
多賀城市桜木三丁目4-1復興パーク内
022-766-9373