こむぎブログ~猫とコンピュータ~ -70ページ目

こむぎブログ~猫とコンピュータ~

3匹のお姉ちゃん猫と3匹の弟分猫たちの日常と6匹の猫たちが登場する変な猫マンガ。
そして昔のパソコンあれこれ。

【小さなパソコンを持って出かけるびわ坊】

びわ  「カエちゃん借りていくねー」

楓   「落としたり無くしたりしないよう気をつけるなりよ」

銀ちゃん「童子ちゃんにもよろしく言っといてねー」

 

楓にいちゃんが新しく買った小さなパソコンと、リュックには普通のサイズのキーボードを入れて、童子さんの家に出かけていくびわ坊です。

びわが手にしているのがパソコン本体で、取っ手がついていて手提げにして持っていくことができるようです。

 

 

【ミニチュアPC[X68000Z]】

童子さん  「ほんとに小さいわねー。本物のX68000はこの3倍くらいの大きさがあるわよ」

やまはちゃん「びわ君、どうせゲームばかりしてるんでしょ?」

びわ    「これ、カエちゃんのだから、いつもゲームをしてるのはカエちゃんだよ」

童子さん  「小さくてもちゃんとしたコンピュータだから、たいていのことはできるわよ」

やまはちゃん「びわ君、プログラムの勉強するって言ってたじゃない」

びわ    「う、うん」

 

楓が買ったX68000Zを童子さんが見たいというので、びわはそれを童子さんの家に持ってきて見せてあげています。

 

 

【瑞起より発売されるX68000Z】

組込系マイコンの開発メーカー「瑞起」がこの秋に発売するミニチュアパソコン[X68000Z]です。

 

その名前の通り、このブログでもたびたび記事にしているシャープの16ビットパソコンX68000(1987年)のミニチュア版です。シャープから正規に許諾を得て開発されたものです。

 

HAL研究所からミニチュアサイズの8ビットパソコンの名機、MZ-80C(シャープ)、PC-8001(NEC)、FM-7(富士通)が発売され話題になりましたが、このX68000ZはそれまでのミニチュアPCと違い、フルサイズのキーボードとマウス(X68000シリーズの特徴の一つのトラックボール兼用マウス)が付属するようです。

 

瑞起はメガドライブミニやイーグレットⅡミニなど、ミニチュアゲーム機も開発しているメーカーで、このX68000Zも単なるミニチュアではなく、X68000用のソフトウェアが実際に動作するようです。

まだ詳細は発表されていませんが、いくつかのX68000用ゲームソフトもバンドルされると噂されています。

 

X68000Z……瑞起の特設サイト(正式発表は10月8日)

 

X68000シリーズにはかなり凝った造りのキーボードとマウスからトラックボールに変形するギミックのマウス・トラックボールが付属していたのですが、このX68000Zにも同じキーボードとマウス・トラックボールが付属するため、それなりに高価なものになりそうな気がしますが、幻の名機と言われるX68000をWindowsPC上のエミュレータとは違うリアルさで体験できるというのは面白いと思います(^-^)

 

価格次第では私も買ってしまいそうで恐いです(;^_^A

 

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【ピアノを演奏するYIS】

みどりちゃんのお婆ちゃんが使っていた、1982年に発売されたヤマハのホームコンピュータ「YIS(ワイズ)」を、童子さんが再び使えるようにしました。

 

さっそくフロッピーディスクに入っていたピアノの自動演奏データを使ってピアノを弾かせてみました。

 

みどりちゃん「ブラームスの子守歌ね、私が小さい頃よく聴かされていたわ」

麦ちゃん  「すごーい!ピアノの鍵盤がひとりでに動いてるわ」

みどりちゃん「これ、お婆さまがこのピアノで弾いていた曲じゃないの!?」

童子さん  「そうなの、みどりちゃんのお婆ちゃんの指使いまでちゃんと記録されてるのよ」

 

 

【YISピアノプレーヤー[PC-1]】

ピアノの上に置かれているのはYISピアノプレーヤーPC-1です。

専用のピアノコントローラを取り付けたピアノを弾くと、鍵盤やペダルの操作をフロッピーディスクに記録し、YISコンピュータ上で楽譜にしたり、演奏を再生したりできます。

コンピュータらしく、演奏の再生時にはテンポを調整したり変調したりすることができます。

 

また、プロの演奏データも販売されていて、自宅にあるピアノをプロのピアニストが演奏するということもできました。

 

また、ヤマハが開発した当時最新のFM音源シンセサイザボードも別売で用意されていて、ボードを装着することでシンセサイザを使っての楽曲の演奏もできました。

 

 

【SketchUpで作成したYISシステム】

前回の記事では、YISが特にグラフィック機能に力を入れていたと書きましたが、機能的には512×384ピクセル、256色中8色をドット毎に指定できるというもので、表示能力としては特筆すべきものではなかったかもしれませんが、何よりもグラフィック描画のためだけに16ビットCPUのZ8001とヤマハ独自設計の専用LSIを搭載し、圧倒的な描画速度を実現していたことが特筆すべき点でした。

 

1982年当時はマウスが使えるパソコンは無く、YISで絵を描くためには別売のライトペンを使い、画面に現在の液晶タブレットのようにペンで絵を描くようになっていました。

 

高性能グラフィックを活かしたグラフィックツールやCADソフトが出ていたかどうかはわかりませんが、当時のパソコン雑誌に掲載された広告でのグラフィックはやはり美しいものでした。

 

しかし、本体と専用ディスプレイのセットで128万円というのは一般ユーザーには高価すぎました。

YISには専用LSIの開発や自社開発のBASIC言語、さらにはホームオートメーションを実現するための周辺機器の開発など相当な開発費用がかかったと言われています。

そして高価ゆえに販売台数は伸び悩み、YISはヤマハのお荷物となってしまいました。

 

ですが、コンピュータ用LSIの自社開発で得たノウハウは本業の楽器製造に活かされ、FM音源LSIを採用したシンセサイザの名機「DX7」は大ヒットとなり、さらには携帯電話の着メロ用音源はヤマハの大きな収益源となりました。

 

謎の多い幻の名機YISに関してはこちらのサイトが詳しく説明しています。

 

37年語の後だしジャンケン……ECC(旧)さんの記事です

 

NHKの「これが我が社の黒歴史」に出してもいいようなネタだと思うんですけどねー、ヤマハのYISは。

転んでもただでは起きない技術者たちの貴重な話を聞いてみたいですね。

 

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【みどりちゃんの家のピアノ】

童子さん  「みどりちゃん、このパソコンの説明書が手に入ったから何とかなりそうよ」

みどりちゃん「童子ちゃんありがとう。これでお婆さまが弾いていたピアノを再生できるわ」

麦ちゃん  「いつ来てもみどりちゃんちは落ち着けないわねー」

みどりちゃん「ムギムギ何言ってんのよ、自分の家のようにくつろいでいいわよ」

麦ちゃん  「だって置いてあるものみんな高そうなんだもの」

童子さん  「このパソコンだって、発売された当時は100万円以上したはずよ」

 

みどりちゃんが童子さんに、お婆ちゃんが使っていたパソコンを使えるようにならないかお願いしたところ、再び使えそうだとわかりました。

みどりちゃんのお婆ちゃんはこのパソコンをピアノにつないで、ピアノを弾いて楽譜を書いたりピアノを演奏させていたりしていたようです。

 

 

【ヤマハのホームコンピュータ[YIS](ワイズ)】

1982年にヤマハ(当時は日本楽器製造株式会社)が発売したホームコンピュータYIS(ワイズ)です。

キャビネットには天然木も使われている豪華な外観となっています。

 

YISのメインCPUはアップルⅡや低価格入門機のコモドールVIC-1001などと同じ8ビットCPUのモステクノロジー製6502を使用していましたが、ヤマハ独自の拡張がされていました。

しかし、グラフィックコントローラにザイログの16ビットCPUのZ8000とヤマハ独自設計のカスタムLSIが使われていて、当時の他社の16ビットPCよりもはるかに高速高精細のカラーグラフィックを実現していました。

 

グラフィック機能にこれだけ力を入れたパソコンは他になく、私は当時「何でメインCPUを16ビットにしないんだろう」と不思議に思いましたが、YISは3Dグラフィック時代を見越した先見の明があったPCだと気づくのはだいぶ後になってからでした。

 

また楽器のヤマハらしく、自動演奏のできるピアノと接続することで、フロッピーディスクに収められた演奏データでピアノを自動演奏したり、人がピアノを弾いてそれを楽譜にすることができるなど、当時としては群を抜いた音楽機能がオプションとして用意されていました。

 

さらには監視カメラを接続して外部からの侵入者があったり、火災センサーが煙や炎を感知した際には、契約した警備会社に自動通報するなど、ホームセキュリティ機能もオプションとして用意されていて、まさに未来のホームオートメーションを先取りした画期的なPCでした。

 

 

【性能に見合った価格とはいえ…】

ところがYISという未来を先取りしたパソコンがあったことを知らない方が圧倒的に多いです。

当時の私も「これは一度見てみたい」と思いながら、大手家電量販店でもパソコンショップでも見ることはできませんでした。

なぜならYISはバブル前夜の日本とはいえ、おいそれと購入できる価格ではなかったからです。

 

上のイラストのYIS本体と専用ディスプレイ、キーボードのセットで128万円です。

さらにピアノ演奏ユニットやホームセキュリティシステムを導入すると軽く200万円を超えるものになってしまい、さすがに店頭デモ用にYISを置く店舗は無く、おそらくはヤマハ直営店にしか展示されていなかったのだと思います。

 

せっかくパソコン史に残るであろうスーパーパソコンを作ったヤマハですが、このままでは「これが我が社の黒歴史」になってしまいます(;´Д`)

実際、YISの開発はヤマハの業績をかなり圧迫したようで、このままでは大変なことになってしまうのですが…。

 

というところで次回に続く(^-^)

 

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