今日の猫たちです。
【1960年代のオフィス】
1960年代の建設会社の設計室を再現したキナ鉄建設本社に遊びに来ている麦ちゃんたちです。
キナ鉄建設の大月部長が昔の電卓や製図台、青焼きコピー機などをみんなに説明しています。
【昔のレジ?】
昭和50年代頃までは商店などで見かけることもあった古いレジのようですが、これは電卓です。
麦ちゃんが童子さんに、なぜこんなにたくさんボタンがあるのかとか、手前のダイヤルみたいなのは何かとたずねています。
【世界初のトランジスタ電卓】
古いレジのような左側の機械は、今から60年前の1964年にシャープが発売した世界初のトランジスタ電卓[コンペット CS-10A]です。
当時の価格は53万5000円で、今の物価で言えばプリウスやフォレスターのような高級車くらいの価格で、重量は25kg、寸法は幅42cm、奥行き44cm、高さ22cmですから、20kg入りみかん箱(大箱)くらいの大きさです。
高価ではあったものの、当時の機械式計算機と同程度の価格で、計算速度は速く、しかも騒音が出ないと好評で、生産が追いつかない状態がしばらく続いたそうです。
各桁に1から9までの数字が刻印されたボタンがずらりと並ぶフルキー方式で、「0」はその桁のボタンを押し込まないことで数字を入力します。
当時でもこのようなフルキー方式よりもテンキー方式のほうが使いやすいことはわかっていたのですが、例えば123+456と計算する場合、[1][2][3][+][4][5][6]をいったんメモリに記憶させるよりも、ボタンを押し込んで数字を入力するフルキー方式の場合は[1][2][3][+]はメモリに記憶させ、[4][5][6]は押し込まれたボタンの状態を読み込めばよいので、その分、当時は非常に高価だったメモリを節約できたわけです。
表示が20桁もあるのは、10桁×10桁の計算結果を律儀にすべて表示させるためでした。
手前の小さなダイヤルは、よく使う数字をダイヤルの状態で記憶させておく定数メモリです。
CS-10Aから1年後の1965年に発売されたCS-20A(右)は、価格は37万9000円、重量は16kgと軽量低価格化されましたが、何よりも現在の電卓と同じテンキー入力ができ操作性が格段に向上しました。
この年には他の大手電機メーカーや電算機メーカーも電卓市場に参入し、2000年頃までとその栄光の歴史は短かったものの電子立国日本の時代が始まりました。
銀ねえとぐら兄
銀ちゃんとぐらは仲良く猫ベッドでホカホカでした。
ぐら
銀ちゃんはごはんを食べに起きたので、ぐらだけがベッドに残されました。
びわ
今朝のびわ坊です。
今朝は寒かったので、私が寝ていたふとんにそのあと入っていきました。
1月に入っても何だかバタバタしています(ノД`)
まとまった休みとかほしいのにー。