今日の猫たちです。
【昔のパソコンの処理能力をアップする謎の電子回路】
やまはちゃん「童子ちゃん、その基板は何なの?」
童子さん 「古いものだけど、このX68000に取り付けると計算速度が10倍になるのよ」
みどりちゃん「だけど今のパソコンやスマホの方がずっと高性能なんでしょ?」
童子さん 「30年前のマイコンだからね、今のパソコンのほうが10万倍以上速いわね」
童子さんはオークションで落札した要修理品のX68000用アクセラレータボードを修理している様子を、やまはちゃんは興味深そうに見ています。
【夢を叶える力】
シャープのパソコンX68000(1987年)用のアクセラレータボードの3Dモデルです。
X68000は発売された当時は、個人で購入できるパソコンとしては最速クラスのCPU、モトローラMC68000(10MHz)を搭載していました。
童子さんが持っているのは16MHzのMC68000に換装し、従来機の1.6倍高速化されたX68000XVI(1991年)です。
ケースの横には「POWER TO MAKE YOUR DREAM COME TRUE」と印刷されていて、その処理能力の高さを誇っていました。
ですが、この頃から個人でも3DCGやCGアニメーションを制作されるようになり、当時のパソコンの処理能力では画像を生成するのに数日から1週間以上も時間がかかっていました。
そのため3DCG用のアクセラレータ(加速装置)ボードが開発され、そのボードを取り付けることで処理速度を数倍から数十倍ほど引き上げて、高速(とは言っても数時間から数日)に画像生成にかかる時間を短縮できるようになりました。
上のボードにはインモス社の並列処理に特化した32ビットCPUのトランスピュータが乗せられていて、X68000本体のCPUの約10倍の処理能力を実現していました。
これは以前記事にした世界初のスーパーコンピュータCRAY-1とほぼ同じ処理能力です。
昨日、テレビでディズニーのCGアニメーション映画「ズートピア」が放送されていたのでそれを見ていました。
キャラクターは魅力的で、スピード感や二転三転する謎解き、込められたメッセージ性など映画として素晴らしいものでしたが、この映像作品を実現するためのコンピュータの処理能力はこの30年で飛躍的に向上しました。
コンピュータパワーはまさに「夢を叶える力」になっています。
銀ちゃんとびわ
仲良く美味しい猫缶を食べています(^-^)
ぐら
今日の日中は暖かく、午前中は晴れ間も見えて、ぐらは窓際の猫ベッドで日なたぼっこです。
びわ
少し爪が伸びてきたので爪切りをされたびわ坊です。
明日は休みなので、明日も記事を更新します(^-^)