【猫洞郵便局前の3人】
麦ちゃん 「昔のワープロで作った年賀状や文書、住所録がパソコンで使えますよー」
みどりちゃん「フロッピー1枚につき500円でーす」
童子さん 「USBメモリは持参してくださいね。持ってない方は1本500円で販売します」
猫洞郵便局の前で、昔のワープロ専用機で作った年賀状や文書を、今のパソコンで使われているワープロソフトのMicrosoft Wordで使えるように変換するサービスをしている3人です。
猫山市高校文化部会の活動の一環で、売上げは全額寄付に回されるようです。
他の文化部も市内でチャリティコンサートやアクセサリショップ、屋台などを開いています。
あまり需要のないサービスのように思われましたが、事前に市の広報や新聞社の協力で無償で折り込みチラシが配られたおかげで、百件以上の来客があったようです。
【各社ワープロのデータ変換の難しさ】
前回の記事に登場したワープロ専用機とパソコンの複合機、シャープ「書院パソコン」です。
日本初の日本語ワードプロセッサを作った(販売は東芝が日本初)メーカーのワープロで、富士通の親指シフトワープロ「オアシス」と二大勢力を築いていました。
日本語ワードプロセッサは大手のシャープ書院、富士通オアシス、NEC文豪の他にもほぼすべての電機メーカー、カメラメーカーなどが発売し、各社独自の拡張機能を持たせていたために、相互のデータ交換が難しいものになっていました。
パソコンのデータ変換用ソフトを通すことで、大手ワープロ専用機メーカーの日本語ワードプロセッサで作成した文書データをMicrosoft Word形式のデータに変換することができましたが、変換用ソフトも現在は需要が無くなってきたために販売はされていません。
現在、ワープロ専用機の文書をパソコンで利用できるように変換するサービスは、上記の変換用ソフトを開発したアンテナハウス社が行っています。
アンテナハウス ワープロフロッピー有償変換サービス……アンテナハウスHPへのリンクです
【高機能なWindows用ワープロソフト】
ワープロ専用機は日本語変換の精度の高さとプリンタの印刷品位の高さがパソコン用ワープロよりも優位だったのですが、1990年頃からパソコンが急速に高性能化したことで、新聞紙面やミニコミ誌などのような図版を多用する紙面の製作に耐えられるパソコン用ワープロソフトが登場し、ワープロ専用機は徐々にその勢いを失っていきました。
上のような組版された紙面は90年当時のワープロ専用機では難しく、ロータスAmi ProやMicrosoft Wordなどのパソコン用ワープロソフトが得意とするものでした。
今夜は猫たちの写真をアップします(^-^)