【ポケットコンピュータを手にする4人】
猫山市自然科学館で開催された「電卓からスマホへの道のり」という特別展で、学生学芸員の童子さんが、電卓からスマホへの進化の途中で、その道筋を決定的にした日本製のポケコン(ポケットコンピュータ)の説明をしていました。
ポケコンは文字やグラフィックを扱うことができ、プログラムを組み込むことで様々な用途に対応できる小型コンピュータでした。
電卓の技術の延長線上にあるものですが、中身はパソコンに近く、それを実現するために文字やグラフィック表示のできる液晶ディスプレイや、電池駆動のできる低消費電力のCPUやメモリがあらたに開発され、スマホのベースとなる技術が完成していきました。
【レアもの?のポケコン】
みどりちゃんが手にしているポケコンは、世界で100万台以上販売されたと言われる名機、シャープPC-1500(1981年)です。
以前もこのブログで記事にしましたが、その記事のイラストに登場したのは液晶ディスプレイ周りが金色のものでした。
このPC-1500は販売終了まぎわに、別売のオプションだったカタカナ表示対応メモリモジュールを内蔵したPC-1500Dという機種で、ディスプレイ周りが青紫色になっています。
私もこのPC-1500を測量計算用に使っていたのですが、いざという時のための予備機として安価に販売されていたPC-1500Dも購入しました。
配色があまり好きではなかったのですが、購入した頃はこのPC-1500Dしかありませんでした。
ところが現在ではこのPC-1500Dがレア機種として、特に海外のポケコンマニアにオークションで通常のPC-1500の数倍の価格で売買されているそうです。
うーん…家のどこかにあるはずなんだけどなあ。そう聞くと急に価値のあるものだと思えてしまいます(;^_^A
【ポケコンサークルLL会誌「LL magazine]】
ついこの間もポケコンネタの記事を書いたばかりなのですが、今回もポケコンなのは…。
伝説のポケットコンピュータ同人誌[LL magazine]の復刻版が電子書籍で発売され、私の3Dモデルのポケコンを誌面に使ってもらったからです。
電子書籍版 LL magazine Vol.19復刻版……Boothへのリンクです
紙の書籍にしたらかなり厚い本になります。「薄い本」ではありません。
実にストロングスタイルな書籍なので、ポケコンに深い造詣のある方やハードウェア・ソフトウェアの知識をある程度お持ちの方でないと読み進めることはできないかもしれません。
ですが、ポケットコンピュータの解析記事やソフトウェア開発など、ポケットコンピュータはやはりれっきとしたコンピュータで、その能力は高いものだったのだとあらためて感じさせてくれます。
サンプルページもありますので「これ面白そう!!」と思われた方は、ぜひ読んでみて、オークションでポケコンの実機を手に入れましょう(^-^)b