【猫族、月に立つ】
月に降りた楓とぐら、びわ坊の3匹です。
重い宇宙服を着込んでいるのですが、月の重力は地球の6分の1しかないので、びわ坊は地球にいるときよりも軽やかにジャンプしています。
【あら?奇遇ねー】
はしゃいでいるびわの前に童子さんがあらわれました。
童子さん「あら、びわ君。こんなところで会うなんてめずらしいわねー」
びわ 「にいちゃんたちと月に遊びに来たの」
実は猫山市自然科学館の特別展で、地元のアパレルメーカーの[合資会社猫山縫製]が「もしも猫用の宇宙服があったら」と、作った猫用宇宙服をびわたちが着込んで登場しています。
53年前の1969年7月20日は、アメリカのアポロ11号が月面に着陸し、人類が初めて月に降り立った日です。
女子高生宇宙飛行士の童子さんは、NASAから借りたアルテミス計画で使用される宇宙服を着て出演しています。
【失われる技術】
現在衛星軌道上にある国際宇宙ステーションの船外活動用の宇宙服は、もう40年近く修理を繰り返しているものが使われているそうです。
実は宇宙服は職人さんの手縫いで作られていて、その技術が伝承されないまま年月が経過し、今やロストテクノロジー(失われた技術)になりつつあるものだそうです。
宇宙服が「ロストテクノロジー」?なぜ?……宇宙探検隊の記事へのリンクです
スペースX社やボーイング社が新型宇宙船のデビューに合わせて、現代的な宇宙服を発表していますが、これらは船内与圧服と呼ばれるもので、宇宙船や宇宙ステーション内で急激な減圧が起こり、真空状態になった時などに非常時にのみ使用できるもので、長時間の真空下や宇宙放射線にさらされる月面や宇宙空間では使用できないものです。
今、NASAでは宇宙服を作る職人を育成しているそうですが、なかなか難しいようです。